Appleがロシアでの製品販売を停止、ロシアメディアのニュースアプリ配信停止やマップの交通情報無効化も
Appleはロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシア国内でのハードウェア製品の販売を一時停止し、さらにロシアの一部メディアのニュースアプリをApp Storeで配信停止しています。
Apple halts product sales in Russia - The Verge
https://www.theverge.com/2022/3/1/22957000/apple-russia-ukraine-invasion-halt-product-sales-app-store
Apple on Russian invasion of Ukraine: all product sales paused, RT and Sputnik News apps pulled - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2022/03/01/apple-ukraine-statement-pause-product-sales/
Appleはロシアによるウクライナ侵攻に対応する形で、2022年2月の第4週に「ロシア国内の販売網へのすべての製品の輸出を停止した」と発表。その後、Appleは「状況を評価し続ける」とだけ語っており、本格的な販売停止措置が取られるか否かは不明でした。
また、ウクライナのミハイロ・フェドロフ副首相は2月26日にApple宛ての公開書簡を発表し、この中でApp Storeへのロシアからのアクセス遮断を含むサービス停止・製品供給停止を求めていました。Appleのサービスがロシアで停止することで、「ロシアの若者や活動的な人々が、不名誉な軍事行動を止めるための積極的な行動を取る動機になると確信している」とフェドロフ副首相は述べています。
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これを受ける形で、Appleは新しく声明を発表。Appleによる声明には「我々はロシアによるウクライナ侵攻を深く懸念しており、暴力の結果として苦しんでいるすべての人々をサポートしたいと考えています。我々は人道的取り組みを支援し、難民危機の進展を支援し、地域のチームを支援するためにできる限りのことをしています」と記されており、ウクライナ侵攻における人道的支援を公言しています。
加えて、「我々はロシアによる侵略に対応する形でさまざまな行動を起こしており、そのひとつがロシアでのすべての製品販売を一時停止することです」と語り、ロシアでの製品販売を一時停止したことを発表。さらに、「RT NewsとSputnik Newsはロシア国外のApp Storeからダウンロードできなくなりました」とも付け加えています。
他にも、ウクライナ国民の安全と予防措置として「ウクライナのAppleマップで交通状況と事故情報の両方を無効化しました」と述べており、Google同様に地図サービス上から交通情報を削除したことを明らかにしています。
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なお、Appleはウクライナの状況を評価しながら、関連政府と引き続き連絡を取り合っているとしています。
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