超初心者でも他人のPCを簡単にリモート操作できるWindows標準機能「クイック アシスト」の使い方

PCに詳しくない人に操作方法を教えたり問題解決を手伝ったりする際はリモート操作アプリを使うと便利ですが、「リモート操作アプリのインストール手順が複雑」「リモート操作アプリが安全か分からない」といった問題も存在します。Windowsに標準搭載されているリモート操作アプリ「クイック アシスト」ならインストール不要＆シンプル操作でPC初心者でも簡単に使えるとのことなので、実際に「クイック アシスト」でリモート操作する＆操作される手順を確かめてみました。

リモート接続で PC の問題を解決する
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/b077e31a-16f4-2529-1a47-21f6a9040bf3

まずは、リモート操作する側の設定手順を確認します。スタートメニューを開き、「クイック アシスト」を検索してクリック。

「クイック アシスト」が起動すると、「支援を受ける」「支援を提供する」という選択肢が表示されます。リモート操作する側の人は、画面下部の「他のユーザーを支援する」をクリックすればOK。

すると、Microsoftアカウントでのサインインを求められるのでメールアドレスを入力して「次へ」をクリックします。Microsoftアカウントが必要なのはリモート操作する側のみで、リモート操作される人がアカウントを準備する必要はありません。

パスワードを入力して「サインイン」をクリック。

初回起動時はサインインの状態を維持するか確認されるので、今回は「はい」を選択。これで次回以降パスワードを入力する必要がなくなります。

10秒ほど待つと……

6桁のセキュリティコードが表示されので、電話やメールなどで操作対象の人に伝えます。

次に、操作される側の手順を確認します。まずはスタートメニューで「クイック アシスト」を検索して、クリック。

次に、「アシスタントからのコード」と記された部分に、操作担当者から伝えられた6桁のセキュリティコードを入力して「画面の共有」をクリックします。このセキュリティコードの有効時間は10分間なので、10分以上経過した場合は再度セキュリティコードを教えてもらう必要があります。

操作される側が「画面の共有」をクリックすると操作側の画面に「接続中」と表示され……

少し待つと「完全に制御する」「画面を表示する」という選択肢が表示されます。今回はリモート操作を行いたいので「完全に制御する」を選択して「続行」をクリックします。

すると、操作される側の画面が切り替わるので「許可」をクリックしてもらいます。

これで準備は完了。操作する側の画面に相手の画面が表示され、マウスやキーボードで操作できるようになります。いくつかの操作を試したところ、Windowsキーは受け付けてくれませんでしたが、その他の基本的な操作は問題なく実行可能でした。

リモート操作画面の右上には全画面表示やメモを手書きで書き込むためのボタンが用意されています。また、赤枠のボタンをクリックすると文字列を送信できる画面が表示されます。試しに「gigazine.net」と入力して「送信」をクリックすると……

操作される側の画面にも「gigazine.net」という文字列が送信されました。ただ、記事作成時点では全角文字の送信に対応していないため、この機能はURLやコマンドの送信といった用途に限られそうです。

リモート操作を終了する際は画面右上の停止ボタンをクリックします。

停止ボタンをクリックすると操作する側に「画面の共有が終了しました」と表示され……

操作される側にも「画面の共有が終了しました」と表示されます。後は、右上の×ボタンを押してウィンドウを閉じればOK。

実際に「クイック アシスト」を使ってみたところ、リモート操作する側はMicrosoftアカウントでサインインするだけ、操作される側は6桁の番号を入力するだけで遠隔支援が可能でした。Windowsに標準搭載されているアプリなので外部アプリをインストールする必要なく使えるのも大きな魅力です。