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ブラジルの政治家2名が論争を「MMAファイト」で解決、四角いリングで3ラウンドの殴り合い


市内最大の観光名所であるプール施設の管理を巡って激しい論争を繰り広げていた市長と元市議会議員が「総合格闘技(MMA)形式の試合」で一連の論争にけりを付けることに同意しました。2021年12月12日に開かれた公開試合で、両者は市民の見守る中ストレートやローキック、グラウンドの組み合いを連発。政治家としての「力」を見せつけました。

Prefeito leva briga política para luta de MMA e apanha de ex-vereador
https://www.metropoles.com/brasil/prefeito-leva-briga-politica-para-luta-de-mma-e-apanha-de-ex-vereador

Brazilian politicians in three-round punch-up after waterpark feud | Brazil | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2021/dec/13/brazilian-politicians-in-three-round-punch-up-after-waterpark-feud

Brazilian Politicians Settle Dispute with MMA Fight
https://www.vice.com/en/article/wxdnvx/brazilian-politicians-are-now-settling-disputes-with-mma-fighting

No tatame em Borba, prefeito Simão Peixoto apanha de ex-vereador Mirico, mas ganha luta de MMA - Fato Amazônico
https://www.fatoamazonico.com.br/no-tatame-em-borba-prefeito-simao-peixoto-apanha-de-ex-vereador-mirico-mas-ganha-luta-de-mma/

「論戦の雌雄をMMAファイトで決する」という史上まれに見る決着法に同意したのは、ブラジル・アマゾナス州のボルバ市のSimão Peixoto市長(39歳)と元市議会議員のErineu da Silva氏(45歳)。両者は長きにわたって政敵として知られてきましたが、アマゾン川最大の支流として知られるマデイラ川にほど近いウォーターランドの管理に落ち度があったとして、Silva氏がPeixoto市長を「腐れ野郎」「詐欺師」「ぶちのめしてやる」と挑発。これに対してMMAの大ファンというPeixoto市長はファイティングポーズをとりながら「とっととかかってこい」と言い放つムービーを公開し、Silva氏との真っ向勝負に同意しました。



試合前から加熱を見せた両者の舌戦でしたが、有権者から届いた「かつてカトリックの管理区だったボルバ市の市長としてその言動はどうなのか」という指摘を受け、Peixoto市長は「私はストリートファイターではありません」と述べつつ、試合形式を「MMAスタイル」にするよう要求。こうして2021年12月12日、地元の学校の体育館に特設されたMMA式の四角いリングで両雄が相まみえることとなりました。

試合全編はPeixoto市長がFacebook上で公開しています。以下は1時間超の全編を7分程度にまとめたハイライトムービーです。

Prefeito apanha, mas é declarado vencedor de luta de MMA em Borba-AM - YouTube


観戦は有料でしたが、観客席は満員御礼の状態。


入場から首をかき切るハンドサインで煽り倒すPeixoto市長。


試合開始直後、Silva氏のローキックがヒット。


リング際に詰められるPeixoto市長。


その後もSilva氏はローキックを主体にして試合を組み立てますが……


甘く入ったローキックに対してPeixoto市長のカウンターが炸裂。


そのままサイドポジションに入るPeixoto市長。観客席の市民からは大歓声が湧き起こります。


こうして3ラウンド続いた両者の殴り合いでしたが、結果はPeixoto市長の判定勝ち。


両者は抱き合って和解しました。


一方、今回の結果には疑問符も投げかけられており、地元紙のFato Amazônicoは「Peixoto市長はアゴが外れるほどぶん殴られていた」「終始Silva氏優勢で試合が展開された」と指摘し、判定が市長寄りだったと主張。同じく地元紙のBNC Amazonasも「Peixoto市長はローキックを食らいすぎて歩けないほどだった」と論じる一方、イギリス大手紙のThe Guardianはブラジル人批評家の「これがブラジルの政治です。我々は西部開拓時代に逆行していますよ」という意見を報じました。

なお、Peixoto市長は報道陣に対して「今回のイベントはスポーツ振興のためです」「収益は貧しい人々への寄付など、慈善活動に用います」と語ったとのことです。

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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