他人のAirTagを検知して位置情報追跡を回避できるApple公式アプリ「Tracker Detect」がAndroid向けに登場したので使ってみた

Appleの落とし物トラッカー「AirTag」は、シンプルな操作で手軽に大事な物の位置情報を追跡できるデバイスですが、車泥棒がAirTagの位置情報追跡能力を悪用しているといった実害も報告されています。こうした悪用の防止策としてiOSデバイスには「他人のAirTagを検出して通知する機能」が存在していましたが、新たに、Android向けのAirTag検出アプリ「Tracker Detect」が2021年12月にリリースされたので、実際にインストール手順や使い方を確かめてみました。

Tracker Detect - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.apple.trackerdetect

◆Tracker Detectのインストール＆初期設定
まずは、Google Playで「Tracker Detect」を検索して「インストール」をタップします。

インストールが完了したら「開く」をタップ。

「Tracker Detect」の初回起動時には利用規約が表示されるので、よく読んで「Agree」をタップします。

以下の画面が表示されたら、画面下部の「Scan」をタップ。

デバイス検出の許可を求められるので「許可」をタップすればインストール＆初期設定は完了です。

◆「Tracker Detect」で他人のAirTagを検出してみた
「Tracker Detect」の使い方は至ってシンプル。ホーム画面で「Scan」をタップするだけで周囲のAirTagを検出できます。

というわけで、実際にAirTagの悪用を防げるかを調べてみます。近くにペアリングされたiPhoneが存在しない、つまり所有者から離れた状態にあるAirTagを横に置いた状態で「Scan」を実行したところ、以下のように「Unknown AirTag(未知のAirTag)」という表示が出現しました。

検出した「Unknown AirTag」をタップしてみると……

検出したAirTagの管理画面が表示されました。「Learn About This Item Tracker(このアイテムトラッカーについて知る)」をタップすると……

「NFCリーダーを用いてAirTagの情報を照会する方法」が表示されます。元の画面に戻るには、「Done」をタップすればOK。

AirTagを検出してから10分が経過すると、「音を鳴らす(Play Sound)」ボタンが有効化され、「AirTagから音を鳴らす機能」が使用可能になります。

実際に「Play Sound」をタップしてAirTagから音を鳴らす様子は、以下のムービーで確認できます。

Apple公式アプリ「Tracker Detect」を使って他人のAirTagから音を鳴らしてみた - YouTube

以上のように、Tracker Detectは謎のAirTagが近くにあるかどうかを教えてくれます。また、赤文字の「Instructions to Disable(無効化の手順)」と記された部分をタップすると……

発見時を想定した「AirTagを工具を使わずに分解して電池を取り外す手順」の解説も参照できます。

また、所有者が近くにいるAirTagを誤検知しないシステムも組み込まれており、検出したAirTagの近くにそのAirTagとペアリングされたiPhoneが存在する場合は、「Scan」を押しても「所有者の所持するデバイスのBluetooth圏外にAirTagが移動し、最大15分経過した場合にのみ検出が可能です」という旨が表示されます。