乗り物

ついに自動運転タクシーの商業化が中国で承認へ

by Wzsylyhhh

中国・北京市政府が、Baidu(百度)が展開する自動運転タクシー事業で顧客から運賃を徴収することを許可しました。中国国内で自動運転サービスの商業化が認められたのは初めてで、この決定によりBaiduは自動運転タクシー事業の構築に向けて大きく前進しました。

Baidu kicks off robotaxi business, after Beijing city's fare approval
https://www.cnbc.com/2021/11/25/baidu-kicks-off-robotaxi-business-after-beijing-citys-fare-approval.html

Beijing launches China's first commercial trial of autonomous driving services - Global Times
https://www.globaltimes.cn/page/202111/1239891.shtml

Baiduは2020年10月から北京経済技術開発区で自動運転タクシー「Apollo Go」を無料で運営し、走行のテストを行っていました。Baiduの自動運転部門・IntelligentDrivingGroupの副社長を務めるWei Dong氏は、「Apollo Goは既に2万人以上のユーザーが利用しており、各ユーザーは少なくとも月に10回は乗車している」と報告していました。


北京市政府は、2021年11月26日から北京経済技術開発区に当たる通州区亦荘周辺に限定し、Apollo Goが運賃を徴収することを承認しました。国内で自動運転車の商用利用が認められたのは初めてのこと。Baiduは具体的な運賃を公開していませんが、海外メディア・CNBCは「DiDiの2倍程度となる見込み」と記しています。

Apollo Goには人間のスタッフの同乗が義務づけられていますが、Baiduは完全に無人とする運営もテストしているとのこと。Wei氏は「今後2年以内に完全無人の自動運転車が公道を走行するだろう」と述べました。


BaiduはApollo Goを2030年までに100都市に拡大させる方針を示しています。Wei氏は「医療施設や公共図書館といった施設への移動にApollo Goを利用する戦略や、車窓に20年前の様子を映し出すなどの単なる移動手段を超えた経験をユーザーにもたらすといった戦略に焦点を当てていく」と述べました。

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in 乗り物, Posted by log1p_kr

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