メンフクロウが自分の体色によって狩りの方法を使い分けていることが判明

メンフクロウは濃い茶色から鮮やかな白色までさまざまな色の羽毛を有する個体がいます。新たな研究で、メンフクロウたちは自分自身の体の色に合わせた狩りを行っていることが明らかになりました。
Barn owl color morphs hunt differently in moonlight: Current Biology
https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(26)00624-X
White barn owls may use moonlight to startle prey
https://phys.org/news/2026-06-white-barn-owls-moonlight-startle.html
スイス・ローザンヌ大学のキム・シャルチャー氏らは、メンフクロウのうち羽毛が白い個体に着目し、捕食者であるのにもかかわらず鮮やかな色合いをしているのはなぜか、といった観点からメンフクロウの狩りの方法を調査することにしました。
そこで、シャルチャー氏らはスイス西部に生息する野生のメンフクロウ69羽に追跡装置を装着し、羽毛の色を記録した上で各個体の位置情報や加速度、活動時間などを記録しました。さらに、地表のどの場所が月明かりに照らされているのかも調べ、フクロウの飛行経路と照らし合わせてどこが影になっていたのかを割り出しました。

調査の結果、明るい月明かりの下では、白い個体は茶色い個体よりも月の方向へ向かって飛ぶ傾向が強いことが分かりました。シャルチャー氏らは、白い個体が自分の羽毛に月光を反射させ、「突然の光に驚いて動きが止まる」という小動物の習性を利用して狩りをしているのではないかと考察しました。
白い個体は明るい夜に最も明るい時間を好み、薄暗い夜には最も明るい時間を避ける傾向もありました。このことは、月の光が強く照るときのみ、月光を利用していることを示しています。また白い個体は日陰のない場所を好み、暗い夜に体をさらすことを避けるような行動も見られました。一方で茶色の個体にはわずかに明るい時間を好むといった傾向しか見られませんでした。シャルチャー氏らは「月明かりで何かを驚かせるというより、単に視認性が向上するから明るい時間を選んでいた可能性がある」と指摘しています。

「狩りの成功率」については、白い個体と茶色い個体で変わらなかったそうですが、「1時間に捉える獲物の数」は月明かりが強くなるにつれて白い個体の方が増加する傾向にありました。また白い個体は明るい月の下で餌を探す時間も短くなっており、全体的に採餌効率が上がっていたとのことです。加えて、月が明るい夜は白い個体の方が狩りの成功率が高く、1時間当たりに捕らえる獲物の数は多く、餌を探す時間は短くなっていました。
シャルチャー氏らは「白いフクロウは、目立つにもかかわらず、狩りをする時間と場所を柔軟に調整することで獲物を安定的に捕らえています。こうした習性は、人工的な照明が増加するにつれ、崩れていく可能性があります」と述べました。
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in サイエンス, 生き物, Posted by log1p_kr
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