焦げたものを食べると本当にがんになってしまうのか?
パンや肉などを焼いた時にできる「焦げ」は料理に失敗して偶然できることもあれば、香ばしい風味を加えるためにあえて食材を焦がすこともあります。そんな焦げにまつわる「焦げた食品には発がん性物質が含まれている」という説について、科学系メディアのInverseが解説しています。
Can burnt toast cause cancer? A doctor explains the complicated science
https://www.inverse.com/science/is-it-okay-to-eat-burnt-toast
パンや肉を焼いた時にできる「焦げ」は、熱によってアミノ化合物や糖がメイラード反応という複雑な化学反応を起こすことによって発生し、褐色物質や香気成分の生成が行われます。あまりにも焦げすぎだと苦みが強すぎて食べるのが大変ですが、少し茶色くなった程度の適度な焦げの香ばしさを好む人も多く、炊飯器の中にはわざと焦げを作る機能を持つタイプもあります。
ところが、メイラード反応で生成される化学物質の中には、アクリルアミド・ヘテロサイクリックアミン(複素環式アミン/HCAs)・多環芳香族炭化水素(PAHs)といった人体に有害な影響をもたらす可能性があるものも存在しているとのこと。
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