2021年11月13日 22時00分レビュー

モジュールを取り付けてバッテリーを増強できるアクションカメラ「DJI Action 2」のバッテリー性能を確かめてみた

指でつまめる極小サイズのボディに最大4K・120fpsでのムービー撮影が可能なカメラを詰め込んだアクションカメラ「DJI Action 2」が2021年10月27日にDJIから登場しました。実際にDJI Action 2に触る機会を得られたので外観＆初期設定・ムービー撮影性能・別売りアクセサリーの確認に続いて、今回はDJI Action 2のバッテリー性能についてまとめてみました。

DJI Action 2 - 撮る、遊ぶ、もっと自在に - DJI
https://www.dji.com/jp/dji-action-2

DJI Action 2は磁力でモジュールをくっつけることで性能を強化させることが可能なアクションカメラです。実際に多様なモジュールやアクセサリーをくっつける様子は、以下のレビュー記事で確認できます。

指でつまめる極小ボディを「磁石でくっつくモジュール」で強化可能なアクションカメラ「DJI Action 2」の外観＆初期設定レビュー - GIGAZINE

DJI Action 2は記事作成時点ではフロントタッチ画面モジュールが付属した「DJI Action 2 Dual-Screenコンボ」と、電源モジュールが付属した「DJI Action 2 Powerコンボ」の2種類がラインナップされており、フロントタッチ画面モジュールと電源モジュールは双方ともDJI Action 2のバッテリーを増強する効果を持っています。そこで、DJI Action 2のバッテリー性能を確かめるべく、DJI Action 2本体のバッテリー駆動時間と両モジュールを接続した際のバッテリー駆動時間を比較してみました。

DJI Action 2には「1080p・省電力モード」という撮影モードが用意されているので、1080p・省電力モード・60fpsという設定でムービーを撮影し続け、バッテリー切れで電源が落ちるまでの時間を調べました。

上記の条件でDJI Action 2を一定の場所に固定してムービーを撮影し続けた結果、DJI Action 2本体では約51分の時点でバッテリー残量が「2％」と表示されて電源が落ちました。なお、撮影中に電源が落ちてもムービーデータはしっかり記録されていました。

次に、フロントタッチ画面モジュールを取り付けて撮影したところ約2時間17分まで撮影し続けることに成功し……

電源モジュールを取り付けた場合は約2時間35分まで撮影し続けられました。これなら約2時間のハイキングや釣りなどのアクティビティを最初から最後まで記録できそうです。

ちなみに、DJI Action 2を充電する際にはフロントタッチ画面モジュールか電源モジュールとの接続が必須です。また、両モジュールを接続することでmicroSDへのムービー記録が可能となるので、実際にDJI Action 2を使う時は本体単体ではなく各モジュールと共に持ち運ぶことになります。

ただ、モジュールを取り付けても片手で扱える小型さが保たれるので「モジュールの持ち運ぶとスペースを取る」といった事態にはならなさそうです。

なお、電源モジュールには画面が搭載されておらず、電源モジュールのバッテリー残量を確認するにはDJI Action 2本体と接続する必要があります。

上記の検証結果は1080p・省電力モード・60fpsという設定の場合の結果で、画質設定によってバッテリー持続時間は変化します。例えば以下のムービーを作成するためにDJI Action 2にモジュールを取り付けずに「4K・120fps」のムービーを合計10分ほど撮影したところ、バッテリー残量が20％にまで低下しました。

4Kムービーを小型アクションカメラ「DJI Action 2」で撮影してみた - YouTube

また、気温13度の屋外で4K・120fpsムービーを撮影していたところ約4分ごとに「機器が高温」という警告が表示されて、機器の温度が下がるまで録画不能状態になってしまいました。

さらに4K・60fpsでムービーを撮影したところ、約22分で高温により録画が停止。また、22分間録画を続けたにもかかわらずムービーは約5分ごとに区切られて保存されました。DJI Action 2で長時間のムービーを撮影する際はフロントタッチ画面モジュールか電源モジュールを取り付けて、1080pに画質を抑えて撮影するのがよさそうです。