ハードウェア

iPhone 13 Pro Maxの製造コストは約5万円で原価率は36.5%という新たな分析結果


2021年9月下旬に「iPhone 13」シリーズが発売されて以降、大小問わずさまざまなメディア、さまざまなユーザーが分解を行っています。半導体および電子機器の分析などを行うTechInsightsも早々に分解を行い、製造コストについてiPhone 13が約6万1000円、iPhone 13 Proが約6万3000円という推計を出しましたが、日経とFinalcial Timesの分析により、異なるコスト推計が発表されています。

Teardown of iPhone 13:Nikkei
https://vdata.nikkei.com/en/newsgraphics/iphone-teardown/

日経とFinaiclai Timesは電子機器の分解・解析で実績のあるFomalhaut Techno Solutionsとともに、iPhone 13 Pro Maxの分解を実施。製造コストが438ドル(約4万9800円)で、原価率(価格に対する製造コスト比率)は36.5%相当であるという見積もりを算出しました。


構成部品の中で最も高かったのはディスプレイで105ドル(約1万1900円)。続いてカメラモジュールが77ドル(約8750円)。部品価格は全体的に2.5倍に上昇しており、特に半導体は3倍、カメラは10倍と、かなりの値上がりですが、販売価格は10年前の端末と比べて1.6倍にとどまっています。

レポートによれば、Huawei Mate 40Eの原価率は51%、Pixel 5は44.9%、Xperia 1 IIIは37.9%なのに対して、iPhone 13 Pro Maxは36.5%と抑えられています。しかし、iPhoneシリーズとして見ると、原価率はかつての20%台から上がってきており、「Appleはライバルとの激しい競争に直面し、パフォーマンス改善のため利益率を犠牲にしている」と報告されています。

なお、iFixitによれば、iPhone 13 Proは多くのコンポーネントがモジュールになっていて交換は容易なものの、パーツごとにペアリングされていて「修理の権利が侵害される、壊滅的なパーツ互換性」になっているということで、修理難度は10段階中「5」という評価になっています。

iPhone 13 Proの分解 - iFixit
https://jp.ifixit.com/Guide/iPhone+13+Proの分解/144928

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in ハードウェア, Posted by logc_nt

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