動画の音声を自動的に書き起こして字幕にしてくれる新機能が「Adobe Premiere Pro」に搭載へ
Adobe製品の新機能の数々が発表される「Adobe MAX 2021」のKeynoteでは、画像編集ソフトウェアだけでなく、動画編集ソフトウェアのアップデートについても発表されました。「Adobe Premiere Pro」では待望の音声書き起こし機能、Afeter Effectsでは最大4倍のパフォーマンスを発揮し作業を高速化するマルチフレームレンダリングが利用可能になっています。
Adobe MAX 2021 | The Creativity Conference
https://www.adobe.com/max.html
◆Adobe Premiere Pro
Premiere Pro CCの新機能としてまず紹介されたのが、「Speech to Text」(音声のテキスト化)機能。
この機能を利用するにはヘッダーバーに追加される「キャプション」メニューにある「トランスクリプト」タブの「書き起こしを作成」をクリック。使用する言語を選択するだけで、書き起こしが行われます。
書き起こしたテキストは編集可能で……
フォントも変更可能。
また、Adobe Premiere Pro(パブリックベータ版)の新機能として、音楽トラックを、映像にマッチするように自動編集する機能が搭載されるように。音楽を映像にマッチさせるには通常、カットやクロスフェードといった作業が必要ですが、リミックス機能はボタン1つ・数秒でこれらの作業を自動的に行ってくれます。
Adobe製品の新機能の数々が発表される「Adobe MAX 2021」のKeynoteでは、画像編集ソフトウェアだけでなく、動画編集ソフトウェアのアップデートについても発表されました。
Adobe MAX 2021 | The Creativity Conference
https://www.adobe.com/max.html
◆Afeter Effects
またAfeter Effectsでは複数のフレームを同時にレンダリングし、作業を高速化する「マルチフレームレンダリング」が搭載されました。
マルチフレームレンダリングは、これまでと比べ最大4倍のパフォーマンスを発揮するとのこと。
レンダリング完了時にはAdobe Creative Cloudアプリを介してスマートフォンなどに通知を届ける機能も提供されます。
Adobe After Effects(パブリックベータ版)の新機能としては、レンダリング済みのクリップの編集点を自動的に識別し、カットポイントにマーカーを配置したり、クリップを個別のレイヤーに分離したりする機能が搭載されます。これにより、編集したビデオクリップの一部を再利用したり、特定のクリップにモーショングラフィックスやビジュアルエフェクトを適用したりすることが、より迅速かつ容易になるそうです。
また、Adobeは2021年8月にクラウド動画コラボレーションツールの「Frame.io」を1400億円で買収しましたが、Keynoteには、Frame.ioの共同創設者であるエメリー・ウェルズ氏が登壇。
Frame.ioは、ユーザーが撮影した映像データをクラウド上に即座にアップロードすることで、撮影現場にいない人が撮影したばかりの映像データをチェックしたり、クラウド上で制作したての映像の試写を行ったりすることができるというツール。このような機能がPremiere Proで利用可能になることが語られました。
・つづき
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