Google初の独自SoC「Tensor」を搭載したパワフルなAndroidスマホ「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」が登場
日本時間の2021年10月20日2時に開催したGoogleの新製品発表イベント「Pixel Fall Launch」で、Google製スマートフォン・Pixelシリーズの最新モデルとなる「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」の詳細がついに発表されました。Google独自のSoCとなる「Google Tensor」を搭載し、機械学習による音声認識やリアルタイム翻訳、カメラ、セキュリティ機能がアピールされており、6.4インチ・リフレッシュレート90Hzディスプレイ搭載のPixel 6が7万4800円から、6.7インチ・リフレッシュレート120Hzディスプレイ搭載のPixel 6 Proが11万6600円からという価格も発表されました。予約注文は10月28日からとなります。
Pixel Fall Launch
https://pixelevent.withgoogle.com/
Google Presents: Pixel Fall Launch - YouTube
スマートフォン - SIM フリー Google Pixel - Google ストア
https://store.google.com/jp/category/phones?hl=ja
まずはムービーからスタート。外出する女性が持っているのは……
Pixel 6。
路上で出会った日本人と会話するため、Pixel 6のリアルタイム翻訳機能を使う場面。
そして、ムービーの最後に映ったのはGoogle ストアのニューヨーク支店。
Googleのハードウェア部門責任者であるリック・オスターロー氏
GoogleはAI技術をスマートフォンやGoogleの提供するサービスに応用してきました。
Googleが掲げているテーマは、コンピューターやスマートフォンなどのテクノロジーは日常生活の背景に溶け込んで用いられるべきという「アンビエントコンピューティング」です。
GoogleのPixelは、このアンビエントコンピューティングの概念に基づいて、「最もパーソナルで助けとなるスマートフォン」がテーマとなっているとのこと。
その具体的な例がPixelのカメラ機能やGoogleアシスタント、音声翻訳機能です。
そして、これがPixelシリーズの最新モデルとなるGoogle Pixel 6。
「Pixel 6はハードウェア・ソフトウェア・AIで最先端をリードするスマートフォン」
搭載されているSoCは、QualcommのSnapdragonではなく、Googleが独自に開発した「Tensor」で、Pixel 6に直接接続されているとのこと。
Tensorによって進化したAIで、Pixel 6はユーザー個人に適応した「自分だけのスマートフォン」になります。
もちろん音声認識性能も向上しており、自然な話し方のパターンや方言、アクセントを正確に認識するとのこと。
カメラの画像処理なども向上しています。
他にもさまざまな技術が進化しているとのこと。
もちろんセキュリティ性も高くなったとアピールされています。
Google Pixel 6について。
実際にPixel 6を手に持つとこんな感じ。背面に目立つのはカメラバーです。
カメラはセンサーもレンズも画像処理も進化。
搭載OSはAndroid 12で、Material Youが特徴。
さらにPixel 6ではプライバシーやセキュリティ機能も刷新され、バッテリーは1日通じて持つとのこと。また、5Gにも対応しています。
Pixel 6の本体カラーは「Stormy Black」「Sorta Seafoam」「Kinda Coral」の3色用意されています。メモリは12GBで、ストレージは128GB、あるいは256GB。Pixel 6の価格は128GBモデルが税込7万4800円、256GBモデルが税込8万5800円です。予約は10月20日から受け付けられています。
そして、Pixel 6の上位モデルであるPixel 6 Proも発表されました。
リアカメラは3種類。フロントカメラの超広角レンズでは4Kムービーを撮影可能。
Pixel 6 Proのディスプレイサイズは6.7インチ。10~120Hzの可変フレームレートによるスムーススクローリングが可能となっています。
Pixel 6 Proも搭載メモリは12GBで、ストレージに応じて128GBモデルと256GBモデルの2種類があります。
Pixel 6 Proの本体カラーは「Stormy Black」「Sorta Sunny」「Cloudy White」の3色。価格は128GBモデルが税込11万6600円、256GBモデルが税込12万7600円です。
なお、Pixel 6とPixel 6 Proのスペックをまとめるとこんな感じ。
Pixel 6 | Pixel 6 Pro | |
ディスプレイ | 6.4インチ | 6.7インチ QHD+( 1440 x 3120 ) LTPO OLED 最大120Hzのスムーズディスプレイ HDR対応 24bitフルカラー(1600万色) |
サイズと重量 | 高さ 158.6mm x 幅 74.8mm x 奥行き 8.9mm 207g | 高さ 163.9mm x 幅 75.9mm x 奥行き 8.9mm 210g |
バッテリーと充電 | 最小4524mAh 標準4614mAh 急速充電 Qi認証済み 急速ワイヤレス充電 バッテリーシェア | 最小4905mAh 標準5003mAh 急速充電 Qi認証済み 急速ワイヤレス充電 バッテリーシェア |
メモリとストレージ | 128 GB / 256 GB UFS 3.1ストレージ | 128 GB / 256 GB UFS 3.1ストレージ |
プロセッサ | Google Tensor Titan M2 セキュリティコプロセッサ | Google Tensor Titan M2 セキュリティコプロセッサ |
セキュリティとアップデート | Google の設計によるエンドツーエンドのセキュリティ 複数レイヤのハードウェア セキュリティ セキュリティ アップデートを含む5年間のアップデート | Google の設計によるエンドツーエンドのセキュリティ 複数レイヤのハードウェア セキュリティ セキュリティ アップデートを含む5年間のアップデート |
背面カメラ | 50MP Octa PD Quad Bayer 広角カメラ ピクセル幅1.2μm 絞り値ƒ/1.85 画角82度 超解像ズーム最大7倍 12MP 超広角カメラ ピクセル幅1.25μm 絞り値ƒ/2.2 画角114度 LDAF(レーザー検出オートフォーカス)センサー OIS(光学式手ぶれ補正機能) | 50MP Octa PD Quad Bayer 広角カメラ ピクセル幅1.2μm 絞り値ƒ/1.85 画角82度 超解像ズーム最大7倍 12MP 超広角カメラ ピクセル幅1.25μm 絞り値ƒ/2.2 画角106.5度 LDAF(レーザー検出オートフォーカス)センサー OIS(光学式手ぶれ補正機能) 48MP 望遠カメラ ピクセル幅0.8μm 絞り値ƒ/3.5 画角23.5度 LDAF(レーザー検出オートフォーカス)センサー OIS(光学式手ぶれ補正機能) |
前面カメラ | 8MP ピクセル幅1.12μm 絞り値ƒ/2.0 固定フォーカス 画角84度 | 11.1MP ピクセル幅1.22μm 絞り値ƒ/2.2 固定フォーカス 画角94度 |
カメラ機能 | 消しゴムマジック モーションモード リアルトーン 顔のぼかし解除 パノラマ 手動によるホワイト バランス調整 ロックされたフォルダ 夜景モード トップショット ポートレートモード ポートレートライト 超解像ズーム モーション オートフォーカス よく撮影する人 デュアル露出補正 Live HDR+ | 消しゴムマジック モーションモード リアルトーン 顔のぼかし解除 パノラマ 手動によるホワイト バランス調整 ロックされたフォルダ 夜景モード トップショット ポートレートモード ポートレートライト 超解像ズーム モーション オートフォーカス よく撮影する人 デュアル露出補正 Live HDR+ |
動画 | 背面カメラ 4K・60FPS 前面カメラ 1080p | 背面カメラ 4K・60FPS 前面カメラ 4K・30FPS |
センサー | 近接センサー 周囲光センサー 加速度計 ジャイロメーター 磁力計 気圧計 | 近接センサー 周囲光センサー 加速度計 ジャイロメーター 磁力計 気圧計 |
ポート | USB Type-C 3.1 Gen 1 | USB Type-C 3.1 Gen 1 |
SIM | デュアルSIM(ナノSIMとeSIM) | デュアルSIM(ナノSIMとeSIM) |
メディアとオーディオ | ステレオスピーカー マイクx3 ノイズキャンセレーション | ステレオスピーカー マイクx3 ノイズキャンセレーション |
接続性と位置情報 | Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、HE160、MIMO GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou デュアルアンテナのBluetooth v5.2 NFC | Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、HE160、MIMO GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou デュアルアンテナのBluetooth v5.2 NFC |
ネットワーク | 5G Sub 6GHz | 5G Sub 6GHz |
認証 | ディスプレイ内蔵指紋認証センサー | ディスプレイ内蔵指紋認証センサー |
材質 | ゴリラガラス採用のカバー IP68 準拠の防水・防塵性能 | ゴリラガラス採用のカバー IP68 準拠の防水・防塵性能 |
AR・VR | ARCore | ARCore |
補聴器の互換性 | HACレーティング M3/T3 | HACレーティング M3/T4 |
保証書 | 1年 | 1年 |
内容物 | 1m USB Type-Cケーブル(USB 2.0) クイックスタートガイド クイックスイッチアダプター SIMツール | 1m USB Type-Cケーブル(USB 2.0) クイックスタートガイド クイックスイッチアダプター SIMツール |
ここで、Googleのデザイン担当責任者であるイザベラ・オルソン氏が登場。
Pixel 6/6 Proで最も特徴的なのがこの背面から飛び出たカメラバーです。
Pixel 6には優れたセンサーとレーザーによるオートフォーカスが搭載。さらにPixel 6 Proには望遠レンズも搭載されています。このカメラを称賛するデザインとして、カメラバーが考案されたとのこと。
横から見るとこんな感じで、カメラバーが飛び出ているのがよく分かります。なお、Pixel 6/6 Proのフレームはアルミニウム製です。
ディスプレイを覆うガラスには、落下耐性2メートルの「Gorilla Glass Victus」を採用。また、ディスプレイの下には指紋認識センサーが埋め込まれています。
Pixel 6/6 Proはカメラバーの上下で色が異なるデザイン。
Pixel 6のディスプレイは6.4インチで最大リフレッシュレートは90Hz、Pixel 6 Proのディスプレイは6.7インチで最大リフレッシュレートは120Hz。
スクロールなどに対応してリフレッシュレートを変えるダイナミックリフレッシュレートに対応しているので、スクロールも非常にスムーズです。
オルソン氏はPixel 6のデザインに合わせた半透明のケースも発表。背面から飛び出たカメラバーにフィットするように四角い穴が空いています。
・つづき
Google自ら「Pixel史上最も先進的なカメラ」と称するPixel 6/6 Proのカメラ機能とは? - GIGAZINE
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