弓を自動で引き絞り狙った的を自動で射抜く「アーチェリーロボット」が爆誕
全自動で散髪してくれるロボットや自ら乗り込んで操縦できる巨大ロボットなど、技術の進歩によって企業でなくても個人でロボットを開発できるようになりました。そんな中、自動で弓を引き、画像認識で的を狙って正確に射ることができるロボットを、アマチュアエンジニアのKamal Carter氏が開発しました。
Archery Robot That Never Misses The Target - YouTube
オモチャの弓を手にするCarter氏。弓の練習を仕事の合間にする中で、正確に矢を射るロボットの開発を思い立ったとのこと。
使うのはこのカメラ。中央のRGBカメラで的の色と位置を測定でき、左右にある赤外線カメラでターゲットとの距離も測定できます。
弓矢で狙い撃つためには、上下の動きと……
弦を引く前後の動きが求められます。
弦を引くのはこの装置。
後ろまで弦を引き、一定の距離だけ引かれると弦を引っかけている爪が引っ込んで射るという仕組みです。
さらにこんな感じで弓の射角を上下に動かせるようにします。
さっそく作ったロボットがこれ。
正面についているカメラでは……
こんな感じで的の位置と奥行きを計測しています。
制御はすべてArduinoで行います。
実際に使う弓は、冒頭で持っていたものではなく、アーチェリーの弓に似たものを使用します。
弦を引く力を測定して……
そこから解析して飛距離を測定し、どの角度でも的を狙えるように調整します。
入力したデータを基に3mほど離れた的をロボットが狙います。
見事中央に命中。
的とロボットの間に、的の柄のTシャツを着たCarter氏が立つと……
矢はTシャツの柄の的にちゃんとヒットしました。
また、Carter氏が頭の上にリンゴを置いて立ったところ……
矢はリンゴに当たってぽとりと落ちました。
ただし、カラフルな的よりもずっと小さいリンゴは画像認識がうまくいかないのか、外してしまうこともあったようです。
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