ハードウェア

567億円の資金調達に高性能ARヘッドセットを開発する「Magic Leap」が成功


高性能ARヘッドセット「Magic Leap 1」を展開するMagic Leapが、新たに5億ドル(約567億円)の資金調達に成功しました。今後は、第2世代製品「Magic Leap 2」を2022年に投入予定とのことです。

Magic Leap Raises $500 Million in Funding
https://www.magicleap.com/en-us/news/news/magic-leap-raises-usd500-million-in-funding

My First Year at Magic Leap and the Opportunity Ahead
https://www.magicleap.com/en-us/news/op-ed/my-first-year-at-magic-leap-and-the-opportunity-ahead

Magic Leapは2014年にGoogleやQualcommから合計5億4200万ドル(約615億円)の資金を調達し、2016年にはアリババから7億9350万ドル(約900億円)の資金調達に成功したことで話題になったARシステム開発企業です。その後、2018年にはARヘッドセット「Magic Leap 1」を発売し、2020年3月にはドコモと提携して日本での展開も始めていました。


そして2021年10月11日に、Magic Leapは新たに5億ドルの資金調達に成功したことを発表しました。発表の中でMagic Leapは「新たな資金調達を基に、2022年に第2世代製品『Magic Leap 2』を展開するために注力する予定です」と述べています。

Magic Leapのペギー・ジョンソンCEOは「ARヘッドセットは一日中装着できる快適なものでなければなりません。そのため、『Magic Leap 2』ではヘッドセットのサイズを減らし、約20%軽量化しました。さらに重要なことに、視野が2倍になっています」と2021年4月のインタビューで語っていました。さらに、ジョンソンCEOは資金調達成功発表と同日に声明を発表し、「『Magic Leap 2』は法人向けに構築された業界最小かつ最軽量のARデバイスになる予定です。この高度なヘッドセットは、最先端の光学系や業界最大の視野、調光を備えています」「現在、早期アクセスプログラムが進行中であり、テクノロジー・ヘルスケア・製造・防衛産業の数十のパートナーと共に開発に取り組んでいます」と述べ、「Magic Leap 2」の開発が順調に進んでいる事をアピールしています。


なお、既に登場している「Magic Leap 1」は通信機器メーカー・Ericssonの工場での作業効率改善や、保険会社・Farmers Insuranceの査定員トレーニングなどに使われているとのことです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Googleやアリババから出資を集めまくった企業「Magic Leap」が開発中の製品に関するムービーを公開、未来の世界からディスプレイがなくなる可能性 - GIGAZINE

発表から数年に及ぶ開発期間を経て高性能ARシステム「Magic Leap One」がついに発売 - GIGAZINE

7000億円超でARシステム「Magic Leap One」の独占販売権をAT&Tが獲得、ついに市販化へ - GIGAZINE

ディスプレイが過去のものに、空間コンピューティングを可能にする「Magic Leap」が2018年に出荷開始 - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by log1o_hf

You can read the machine translated English article here.