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約3000人の聖職者が子どもを性的虐待していたというフランスの報告


フランスのカトリック教会で活動していた聖職者のうち、約3000人が児童に性的虐待を行っていたという調査結果が示されました。報告された3000人のうち、3分の2は司祭だとみられています。

French Catholic Church had an estimated 3,000 paedophiles since 1950s - commission head | Reuters
https://www.reuters.com/world/europe/french-catholic-church-had-estimated-3000-paedophiles-since-1950s-commission-2021-10-03/

3,000 paedophiles in French Catholic church since 1950s - inquiry head | France | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2021/oct/03/since-1950-some-3000-paedophiles-operated-in-french-catholic-church


フランスでは聖職者による児童虐待がかねてから問題視されていました。例えば、バーナード・プレイナト司祭は1971年から1991年にかけて、7~14歳の男児を性的に虐待していたとして2020年に5年の懲役刑を言い渡されました。事態が教会内で周知されたのは1991年だとされていますが、それ以降のプレイナト司祭はボーイスカウトとの関わりを絶たれたものの、2015年にスキャンダルが世間に知れ渡るまで小教区で権威を持ち続け、子どもたちに教えを説いていたとのこと。このため、教会が持つ隠ぺい体質も問題視されるようになりました。

フランスでは2019年に司教が性的虐待やその秘匿について直接的に責任を負うという法令が発効され、聖職者に問題の報告が義務づけられると共に、誰もがバチカンに直接苦情を報告できるようになりました。その後、独立調査委員会がローマカトリック教会内での性的虐待について調査を開始。2年半にわたる調査の結果、1950年以降、11万5000人の司祭と教会関係者のうち2900~3200人の聖職者が子どもへの性犯罪に関わったとみられています。なお、聖職者のうち3分の2が司祭だったとのこと。

2500ページに及ぶ正式なレポートは2021年10月5日に公開される予定ですが、レポートの公開に先立って独立調査委員会の委員長であるJean-Marc Sauvé氏はフランスの週間新聞であるJournal du Dimancheのインタビューで概要を明かしており、2900~3200人という数値は「最小限の見積もり」とのこと。なお、調査には法専門家、医師、歴史家、社会学者、神学者などが携わったそうです。


聖職者による児童虐待が報告されているのはフランスだけでなく、アメリカやイギリスでも児童虐待の事例が多数報告されています。2020年にはアメリカで子どもを気泡シートで包んだ神父が懲役刑となりました。

子どもを梱包用の気泡シートで包んだ罪で神父が60日の懲役刑に - GIGAZINE

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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