ソフトウェア

広告取得システムのバグによりWindows 11が一部応答不能に


Windowsの次期OS「Windows 11」のリリースが2021年10月5日に控えています。Microsoftが正式リリースに備えて公開したテストバージョン「Windows 11 Insider Preview Build22000.176」において、「タスクバーが機能しない」といった問題が相次いで報告されています。

Why can an ad break the Windows 11 desktop and taskbar?
https://www.ctrl.blog/entry/windows11-empty-taskbar.html

Misbehaving Microsoft Teams ad brings down the entire Windows 11 desktop | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2021/09/misbehaving-microsoft-teams-ad-brings-down-the-entire-windows-11-desktop/

この問題について言及したソフトウェアエンジニアのダニエル・アレクサンダーセン氏によると、該当のバージョンをインストールすると、ログイン直後からエクスプローラーやスタートメニューなどのUIが機能しなくなってしまうとのこと。アレクサンダーセン氏以外にも、多数にユーザーが問題を報告しています。

please solve the problem???????????? pic.twitter.com/0H8l3OxGLM

— Carlos Miguel (@carlos_cfrm)


アレクサンダーセン氏が調べたところ、RedditやTwitterで同様の問題を経験するユーザーのうち、修復に成功した人はすべて「デバイスとMicrosoftのサーバー間の通信を遮断する」という方法を取っていたとのこと。このため、アレクサンダーセン氏は「原因はWindowsに組み込まれているクラウドサービスの1つが原因だろう」と考察しました。

アレクサンダーセン氏が調査を行ったところ、Windowsコンポーネントによってダウンロードされた「IrisService」というファイルに問題があると判明。ロック画面に背景やヒント、広告を表示するWindowsスポットライトの一部であるIrisServiceが、バックグラウンドでMicrosoftサーバーと通信してMicrosoft Teamsの広告を取得した際に、問題が発生するとアレクサンダーセン氏は報告しています。


なお、Microsoftはこの問題を認識し、既に対応方法を公開しています。アレクサンダーセン氏は「クラウドサービス1つの設計が不十分なだけで機能が停止する理由が分かりません。Windowsの広告はMicrosoftにとって重要ですが、顧客にとっては全く必要なものではなく、重要でないクラウドサービスはコアOSから分離する必要があります」と述べています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Windows 11のリリースが2021年10月5日に決定 - GIGAZINE

Windows 11で削除されたり廃止されたりするアプリや機能まとめ - GIGAZINE

Microsoftが自分好みにパーソナライズ可能なニュースフィード「Microsoft Start」を発表、PCとモバイル間の同期も - GIGAZINE

Microsoftが新たなゼロデイ脆弱性について警告、Officeファイル開くとコードが実行される可能性 - GIGAZINE

in ソフトウェア, Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article here.