「フランス最大のトレントサイトの運営組織を摘発した」とフランス警察が発表

フランス語圏最大のトレントコミュニティ「YggTorrent」は2026年3月に壊滅的なハッキング被害を受けて閉鎖されました。それから約4カ月後には、フランス警察が「YggTorrentサイトを管理する組織の活動を終結させる国家司法作戦を実施した」と発表しています。
Démantèlement du site de téléchargement en ligne YGGTORRENT par les cybersenquêteurs de l'antenne UNCyber de Montpellier - Gendinfo - Gendarmerie nationale
https://www.gendarmerie.interieur.gouv.fr/gendinfo/criminalite-organisee-et-enquetes/2026/demantelement-du-site-de-telechargement-en-ligne-yggtorrent-par-les-cybersenqueteurs-de-l-antenne-uncyber-de-montpellier
French Police Dismantle Operation Behind the Already Defunct YggTorrent * TorrentFreak
https://torrentfreak.com/french-police-dismantle-operation-behind-the-already-defunct-yggtorrent/
2026年3月にYggTorrent運営者が発表した声明によると、テスト環境のサーバーからハッカーが侵入し、サイトのデータベースが外部へ持ち出された上にサーバーから削除される被害にあったとのこと。ハッカーは大量のサイトデータに加え、サーバー費用の支払いに使用されていた仮想通貨ウォレットも盗み出しています。
ハッカーは「yggleak」というサイトで盗み出したデータの詳細を公開しています。サイトでは、YggTorrentが2025年11月に有料サブスクリプションを開始したこと、ボランティアで活動しているモデレーターチームを差し置いてサイト運営者が大金を稼いでいること、競合するトラッカーへのDDoS攻撃を実施していることなどを指摘し、データが公開されたことで専門家が調査可能になったと述べています。

YggTorrentの運営者は、すべてのデータのバックアップは存在するためサイトを再開することは可能だとしつつも、「厳しい環境に直面したため、サイトを永久に閉鎖する」と発表しました。サイトに掲載した声明で「プラットフォームは閉鎖されます。しかし、コミュニティは永続的な遺産を残します。この9年間、ありがとうございました。信頼していただき、ありがとうございました。共に過ごしたすべての瞬間に感謝します」とYggTorrentはコメントしました。
そして2026年7月1日に、フランスの国家憲兵隊は「約500万人の利用者を抱えるフランス語圏最大の違法ダウンロードサイトだったYggTorrentの背後にある組織を解体した」と発表しました。発表によると、一連の摘発は最近始まったものではなく、2023年末から段階的に行われてきたそうです。結果として12人が逮捕され、司法当局による正式な捜査対象となっています。
国家憲兵隊公式アカウントはXにも「YggTorrentが解体される」と投稿しており、「権利者の被害額は数千万ユーロ(数十億円)と推定」「暗号資産と4万5000ユーロ(約830万円)相当のコンピュータ機器を押収」と報告しました。
#BellesAffaires 🖥 Démantèlement du site de téléchargement #YGGTORRENT par les #gendarmes de l'@CyberGEND
— Gendarmerie nationale (@Gendarmerie) 2026年7月2日
➡ Préjudice estimé à plusieurs dizaines de millions d'€ pour les ayants droits
➡ Saisie de crypto-actifs et de 45K€ de matériels informatiques
➡ 12 individus interpellés pic.twitter.com/HwCKgFsJ9T
実際にサイト運営が終了したのはハッキングが発生したタイミングでしたが、国家憲兵隊の発表ではYggTorrentが受けたハッキング被害について触れられていません。国家憲兵隊の捜査はフランス音楽著作権協会(SACEM)や視聴覚著作権侵害対策協会(ALPA)といった団体からの訴えを受けて開始され、2023年末から摘発が始まっていますが、ハッキングによって漏えいした情報がさらなる摘発に役立った可能性はあります。
著作権関連の情報を発信するTorrentFreakによると、YggTorrentの摘発はフランスの違法ダウンロードコミュニティ全体に影響を与え、一部のサイトは自主的に閉鎖する動きも見られたとのことです。国家憲兵隊は捜査を継続しており、今後もさらなる逮捕が続く可能性があります。
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