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2億3000万円分のビットコインをFBIがサイバー犯罪集団から押収、「暗号資産の安全性が揺らいだ」とビットコインの市場価格は急落


アメリカ司法省が、アメリカ最大の石油パイプラインを管理する企業・Colonial Pipelineを標的にしたランサムウェア攻撃の身代金として支払われたビットコインのうち、およそ2億3000万円相当分(記事作成時点)の回収に成功したと発表しました。この発表を受けて、ビットコインの市場価格が大きく下落したと報じられています。

Department of Justice Seizes $2.3 Million in Cryptocurrency Paid to the Ransomware Extortionists Darkside | OPA | Department of Justice
https://www.justice.gov/opa/pr/department-justice-seizes-23-million-cryptocurrency-paid-ransomware-extortionists-darkside


Bitcoin (BTC) price slides as US seizes most of Colonial ransom
https://www.cnbc.com/2021/06/08/bitcoin-btc-price-slides-as-us-seizes-most-of-colonial-ransom.html

アメリカで最大の石油輸送パイプラインを運営するColonial Pipelineが2021年5月にハッカーからランサムウェア攻撃を受け、ビットコイン約75BTCを要求されました。Colonial PipelineのCEOはこの要求通りにビットコインを払ったことを明かしました。なお、約75BTCは、事件発生当時のレートでおよそ総額440万ドル(約4億8000万円)に相当します。

4億8000万円をランサムウェア攻撃の身代金として支払ったと石油輸送大手のCEOが語る - GIGAZINE


国のライフラインともいえる国内最大の石油パイプラインがランサムウェア攻撃で操業停止に追い込まれたことを受けて、アメリカ政府は緊急事態を宣言。さらに「ランサムウェア攻撃への捜査優先度をテロと同等に引き上げる」と発表し、政府主導のタスクフォースを結成して総力をあげて捜査に努めることを約束しました。

アメリカがランサムウェア攻撃への対応の優先度をテロと同等にまで引き上げる - GIGAZINE

by jlhervàs

アメリカ司法省によれば、FBIが「Darkside」を名乗る犯行グループが使った秘密鍵の入手に成功し、ビットコインの送金を追跡し、身代金で支払われた75BTCのうち63.7BTC(2021年6月9日のレートで約2億3000万円)の回収に成功したとのこと。FBIがどのように秘密鍵を入手したのかは明らかにされていません。

なお、Darksideは、2021年5月17日には「所有していた暗号資産が何者かによって未知の口座に送金されてしまった」として、活動停止を宣言していました。

ランサムウェアを用いて石油パイプラインを攻撃した集団「DarkSide」が「店じまい」宣言 - GIGAZINE


FBIのポール・アベイト副長官は「悪意のあるサイバー攻撃者が違法な資金を隠すようなところに、FBIの手が届かない場所はありません。ランサムウェア攻撃を阻止し、民間企業のパートナーとアメリカ国民を守るために、今後もあらゆるリソースを活用し、国内外のパートナーシップを活用していきます」と述べています。

身代金回収成功の発表直後、ビットコインの価格が日本時間の2021年6月9日0時頃に急落し、一時期は1BTC=3万2000ドル(約350万円)を下回りました。


また、イーサリアムやXRPなど、他の仮想通貨の価格も7~8%の下落をみせました。経済メディアのCNBCは、「FBIが秘密鍵を手に入れてビットコインを押収した」というニュースによって、暗号資産の安全性が揺らいだことがビットコインの価格に反映されたのではないかと推察しています。

なお、Colonial Pipelineの一件はアメリカ政府が本気を見せたことで身代金の回収も成功しましたが、パイプライン関連企業へのランサムウェア攻撃がやむ気配はなく、LineStar Integrity Servicesというパイプライン関連企業がハッカーから70GBの内部ファイルを盗まれてダークウェブに公開されるという事件も起こっています。

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in メモ, Posted by log1i_yk

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