Kickstarterが成人向けコンテンツを禁止するルールを厳格にするもクリエイターからの反発を受けて撤回、厳しいルールは決済処理業者Stripeの方針と説明

クラウドファンディングプラットフォームのKickstarterは2026年5月半ば頃に成人向けコンテンツに関するガイドラインを更新し、性行為やヌード、性器を想起させるコンテンツなどを広く禁止するより厳格なルールに変更しました。しかし、ユーザーから多くの批判が集まった結果、Kickstarterは「新しいガイドラインが的外れだった」と認めてルールの厳格化を撤回しています。
An Apology: Rethinking Our Mature Content Guidelines
https://updates.kickstarter.com/an-apology-rethinking-our-mature-content-guidelines/

Kickstarter reverses sexual content ban after outcry | Mashable
https://mashable.com/tech/kickstarter-mature-adult-content-guidelines
Kickstarter Reportedly Forced To Ban NSFW Content By Stripe
https://kotaku.com/kickstarter-is-the-latest-platform-seemingly-forced-to-ban-adult-content-by-payment-processors-2000695648
Kickstarterはさまざまな創作プロジェクトのクラウドファンディングを提供しているプラットフォームですが、生き物や医療に関する製品、金融や政治に関するサービスのほか、ポルノコンテンツを扱うことをガイドラインで禁止しています。従来のルールでは、ポルノコンテンツの直接配布のほか児童ポルノや虐待的コンテンツなど違法なコンテンツを禁止しているのみで、過去にはアダルトグッズメーカーの出品を拒否した事例がありましたが、反発を受けて規制を修正しています。
しかし、2026年5月11日頃にKickstarterはガイドラインを更新し、ポルノコンテンツだけではなく「性行為を暗示するもの」「ヌードを暗示するもの」といったコンテンツのほか、女性の乳首や乳輪、性器、肛門、お尻を特徴とするあらゆるものなどを禁止とするより広範なルールに変更しました。以下は許可されるものと禁止となるものを具体的に示したページで、例えばロマンスや性行為を明示的に示さない親密な行為が含まれる物語作品や、性を目的としないヌードや衣装などは許可される一方で、性的欲求を満たすためのプロジェクトやサービス、出会い系アプリなどが禁止となっています。

クリエイター向けニュースを発信するThe Daily Cartoonistの報道では、Kickstarterのガイドライン変更は決済処理業者であるStripeの圧力による可能性が指摘されていました。アーティスト兼ライターのマイク・ウォルファー氏によると、Kickstarterから「Stripeは独自の審査を行い、お客様のプロジェクトをサポートできないと判断する場合があります」というメールを受け取ったそうです。過去には国際的なクレジットカードブランドであるMastercardとVisaがアダルトムービー世界最大手「Pornhub」への決済を停止したり、SteamやItch.ioに圧力をかけてアダルトゲーム規制を強行したりといった決済処理側がサービスに圧力をかけたケースがあることから、「この動きは、インターネット上で実際に売買・共有できるものを取り締まるべく、ネット上の資金の流れを管理する企業による、より大きな潮流の一環であるようにますます思われる」とThe Daily Cartoonistは指摘しています。
Kickstarterの規制強化に対し、ユーザーからは多くの批判が集まりました。その結果、ガイドライン更新から約1週間後にKickstarterの最高執行責任者(COO)であるショーン・レオ氏がブログで「Kickstarterで成人向けコンテンツの詳細かつ具体的なガイドラインを公開するのは今回が初めてでした。正直なところ、失敗でした。ルールは私たちの意図した通りには受け入れられず、コミュニティからの反応から、私たちのやり方が間違っていたことがはっきりと分かりました」と謝罪を述べました。
レオ氏によると、今回のガイドライン更新の目的はクリエイターがプロジェクト公開前に十分な情報に基づいて意思決定できるようより明確な情報を提供することであったとのこと。しかし実際にはクリエイターに混乱や不安を巻き起こし、Kickstarterを使用できなくなると感じさせる結果になったため、以前のルールに戻すことを決定したとレオ氏は説明しています。
また、規約改定の理由については、Stripeからの要求に基づいていたことも明かされました。KickstarterとStripeのルールが異なるため、Kickstarterで承認されたキャンペーンが資金調達の途中でStripeによって停止されるケースが増えており、これを防ぐためにStripeと直接交渉し、クリエイターのキャンペーンが途中でとん挫してしまうことがないようにガイドラインを明確化したとのこと。その結果、緩く設定されていたKickstarterのガイドラインにもStripeのルールを基準とした厳しいルールが記載され、Kickstarterの真の信念からかけ離れたものになってしまったとレオ氏は語りました。
新しいルールは撤回され、ガイドラインは以前のものに戻されました。これにより、ポルノコンテンツや児童搾取に関するコンテンツは引き続き禁止されますが、広範な規制は撤廃されたことになります。しかし、ガイドラインを変更していた本来の目的である「Kickstarterで承認されたプロジェクトがStripeに停止される」という懸念は依然として継続しており、Kickstarterはプロジェクトの進行を可能にするためにサポートしますが、結果を保証することはできないと指摘しています。そのため、KickstarterのガイドラインにはStripeのガイドラインへのリンクが新たに追加されたほか、Stripeの成人コンテンツ審査に関するナビゲーションが公開されています。

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