60年以上前に世界中で活躍したコンピューター「IBM 1401」を忠実に再現した3Dシミュレーターがすごい
「IBM 1401」は、IBMが1959年に発表したデータ処理用のメインフレームで、世界で最初に大量生産されたコンピューターの1つといわれています。そんなIBM 1401をUnreal Engineで忠実に再現した「The IBM 1401 datacenter simulator」が無料で公開されています。
The IBM 1401 datacenter simulator - experience 1960's mainframe programming
https://rolffson.de/
The IBM 1401 datacenter simulatorが実際にどんな感じなのかは以下のムービーを見るとよくわかります。
IBM 1401 let's program, part 1: overview - YouTube
これが3Dで再現されたIBM 1401。世界で初めて大量生産されたコンピューターの1つと言われており、世界中の企業に1万2000ユニットが販売されました。IBM 1401は記録媒体が世代を移行する過渡期に開発されたコンピューターで、当時まだ新しかった磁気テープと当時の主流だったパンチカードの両方を使うことができました。
パンチカードは紙に開けた穴の位置や有無で情報を記録できる媒体。もちろんパンチカードを作成するパンチカードライターも用意されています。
作成したパンチカードはトレイに並べることが可能。
磁気テープドライブはこんな感じ。中で磁気テープのロールが回り、だらんと垂れた磁気テープが読み込まれる様子を見ることができます。
もちろん磁気テープは交換可能です。
パンチカードリーダー(左)と中央演算ユニット(右)
中央演算ユニットの右には……
BCD文字対応表が掲載されています。
そして計算結果を出力するプリンター。
以下のムービーでは、パンチコードで命令文を打ち込み、そのパンチコードをロードして、「HELLO WORLD」をプリンターから出力する様子を見ることができます。
let's program an IBM 1401, part 4: let's load a program from card (hello world) - YouTube
パンチカードで命令文を打ち込み……
パンチカードリーダーにセットします。
「LOAD」を押すとパンチカードの内容が読み込まれます。
中央演算ユニットの制御パネルで、ダイヤルを「RUN」に合わせて「START」のボタンを押すと……
上部パネルの文字が点滅。
そしてプリンターから結果が出力されます。
プリンターの紙には「HELLO WORLD」が印字されていました。
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