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5万円台で5G対応のGoogle純正スマホ「Pixel 5a」の海外レビューまとめ、シリーズ最高との評価も受けるコスパ最強機体の強みと弱みとは?


2021年8月18日、Googleが2020年8月にリリースした「Pixel 4a」の後継モデル&2020年10月にリリースした「Pixel 5」の廉価版にあたる「Pixel 5a (5G)」を発表しました。この発表に併せて海外IT系メディアなどがPixel 5aの先行レビュー記事を公開しており、さまざまなポイントについて評価を下しています。

Google Pixel 5A review: boring, but better than ever - The Verge
https://www.theverge.com/22628205/google-pixel-5a-review-price-screen-battery-specs

Pixel 5a with 5G Review: Uncompromised $449 value - 9to5Google
https://9to5google.com/2021/08/17/review-pixel-5a-with-5g/

Hands on with the Google Pixel 5a: Still tons of value at a low price
https://www.xda-developers.com/hands-on-google-pixel-5a/

Google Pixel 5a review: The best of Pixel for less Review | ZDNet
https://www.zdnet.com/product/google-pixel-5a-with-5g/

Google Pixel 5A review: Snappy performance, familiar design - CNET
https://www.cnet.com/tech/mobile/google-pixel-5a-review-snappy-performance-familiar-design/

Pixel 5aを先行レビューしている多くのメディアが報じているのが、「Pixel 5aはコスパが良く、Pixel 4aの正当進化形にあたる」という意見です。メモリ(RAM)6GB、ストレージ(ROM)128GB、Snapdragon 765G搭載など基本的なスペックはPixel 5と完全に同等。ディスプレイについてはPixel 4aが6.2インチだったところがPixel 5aは6.34インチとわずかに大型化しました。

Googleが5G対応に進化した「Pixel 5a (5G)」を発表、日本とアメリカで先行販売 - GIGAZINE


Pixel 4aに比べて進歩を遂げた点がバッテリーと防水・防塵性能。Pixel 5aのバッテリー容量は4680mAhで、Pixel 5の4080mAhからは15%増、Pixel 4aの3140mAhからは49%増とかなりの大容量化が図られています。Googleいわく「バッテリー消費を極端に抑える設定ならば48時間持つ」とのことですが、The Vergeによると「Googleの主張よりもさらに電池の持ちは良く、Wi-Fiメインならバッテリー消費を抑える設定にしなくても48時間持つ」とのこと。


Google純正スマートフォン・Pixelの中でも廉価版シリーズとなるaシリーズとしては初の防水・防塵性能を有するPixel 5aは、IP67という完全防塵&30分間の水没に耐えられる防水性能を誇ります。同価格帯でIP67を達成しているのは「Galaxy A52A 5G」や「iPhone SE(第2世代)」などごくわずかな機種しかないため、海外メディアはこぞってメジャーな改善ポイントの1つとして取り上げています。

また、カメラ機能についても高い評価を受けています。Pixel 5aは12.2メガピクセルのメインレンズと16メガピクセルの超広角レンズを搭載しており、Pixel 4aとPixel 5とほぼ同等のカメラ構成。ソフトウェア補正については完全に同等だと考えられるため、「3万円ほど高価なPixel 5と同等品質の写真が撮影できる」という評判で、500ドル(約5万4000円)未満の機種にはほぼほぼ搭載されていない光学式手ぶれ補正機構などが完備されている点も高評価の一因でした。


他方、モバイル通信の対応規格については複数のメディアから不満の声が上がっています。Pixel 5aはCバンド帯をハードウェア的にサポートしているにもかかわらずソフトウェア的にはサポートしておらず、複数のメディアが「Cバンド帯は通信大手が今後数年で提供開始する予定で、2万円台のGalaxy A32ですらサポートしているのに」と苦言を呈しています。一方、5Gのミリ波がサポートされていない点については、「一部のユーザーは困るかもしれないが、ミリ波の基地局は数が少ないことからミリ波帯のサポートを削ってコストダウンを図るのは理解できる」という意見が主流でした。

その他ソフトウェアについてはThe Vergeが3年間しかアップデート保証がない点を問題視。The Vergeによると、3年間というのは低価格帯のスマートフォンにしては長期間といえるものの、Samsungが低価格帯のAシリーズで4年間というセキュリティアップデート保証をスタートしており、AppleもiPhone 6sのOSアップデートを6年以上にわたって続けているという実績があるため、「3年は短い」という評価です。


また、ハードウェア的にはワイヤレス充電に対応していない点やディスプレイのリフレッシュレートが60Hzにとどまった点が残念がられていました。ディスプレイについては、約3万円のOnePlus N10では90Hzディスプレイが、約6万円のGalaxy A52では120Hzディスプレイが採用されているため、こうした機種に比べると「スクロール時のスムーズさで劣る」という評。また、9to5Googleはディスプレイの視野角が狭いという点を特筆しており、「Google Docsのように白色の面積が広いアプリを使わない限りは気にならないが、オフアングルから見ると白がピンクか緑に変色する」「どこでコストダウンを図ったのか一目瞭然」と手厳しい意見でした。

以上のような問題点も記されていますが、こうした指摘はどちらかというとあら探しに属するものであり、The Vergeは「これまで以上に優れている」、9to5Googleは「Googleがこれまでリリースした中でも最高のスマートフォンの1つ」と、各メディアから高評価を得ています。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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