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潜水艦が初めて地球一周を達成した「サンドブラスト作戦」とは?


1960年、アメリカ海軍の原子力潜水艦「トライトン(USS Triton)」が、世界で初めて地球を完全に水中航行で一周する「サンドブラスト作戦」を実施しました。潜水艦戦の歴史において画期的な演習として知られるサンドブラスト作戦の詳細とその意義について、アメリカの科学雑誌「Popular Mechanics」がまとめています。

60 Years Ago, a Sub Circled the Globe | Operation Sandblast
https://www.popularmechanics.com/military/weapons/a32009109/operation-sandblast-sumbarine-circumnavigation/

Popular Mechanicsによると、潜水艦は数十年にわたり海面下よりも海面上で過ごす時間の方が長かったそうです。初期の潜水艦から戦後間もない頃に建造されたものまで、潜水艦は空気を取り込んで動作するディーゼルエンジンを主に使っており、エンジンを動かすために空気を必要としていました。そのため、海上ではディーゼルエンジンで航行して目標を探し、その後潜行してバッテリーを使って魚雷攻撃を行うという運用が基本でした。


典型的な潜水艦は海上で約20ノット(時速約37km)、潜水中では約10ノット(時速約18.5km)と、水中での航行速度に制限がありました。

原子力が潜水艦に導入されると、この状況が大きく変わりました。原子炉を利用する原子力潜水艦は、ディーゼルエンジンのように大気中の酸素を必要としないため、長期間にわたって潜水状態を維持できます。その結果、潜水艦の形状はずんぐりとしたUボート型から流体力学的効率を大幅に向上させた滑らかな船体へと変化しました。より効率的な船体と原子力の組み合わせにより、従来の潜水艦よりも静かで高速な潜水艦が誕生し、従来の潜水艦よりも水中を約3倍の速度で航行できるようになりました。

サンドブラスト作戦は、アメリカ海軍が原子力の優位性を示すために実行した作戦です。1959年に就役した原子力レーダーピケット潜水艦「トライトン」は、全長447フィート(約136m)と当時最大級の潜水艦でした。同時に、ソ連に近い遠隔地へ航行し、レーダーを使って核攻撃の兆候を探知するように設計されており、トライトンは当時建造された潜水艦の中で最速でもありました。


トライトンは1960年2月16日にコネチカット州ニューロンドンを出港し、ポルトガルの探検家であるフェルディナンド・マゼランの世界一周航路を参考にしたルートを進みました。トライトンは60日間で世界一周に相当する約2万6723海里(約4万9490km)を航行し、4月25日にニューロンドンへ帰港しました。出港から帰港までの85日間では、合計約3万6000海里(約6万6670km)を航行しています。


サンドブラスト作戦は単なる航続距離の実験ではなく、航海中に海洋の水流を調べるための観測用ボトルを海中へ放流したほか、音響測深機やソナーを使って海底の地形を調査しました。

サンドブラスト作戦が重要だったのは、潜水艦が「必要なときだけ潜る船」から「長期間にわたって海中で活動し続ける船」へ変化できることを実証した点にあります。原子力によって長期間の潜航が可能になり、さらに水中航行に適した船体設計が組み合わさることで、潜水艦はそれまでとはまったく異なる運用能力を手に入れました。

トライトンは進水から退役まで11年という短い艦歴で、1968年に退役しました。トライトンの艦橋部分は保存され、ワシントン州ベントンで展示されています。

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in メモ, Posted by log1e_dh

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