Google PlayでAndroidアプリを公開するにはAPKでなく「Android App Bundle」を使う必要があるとGoogleが発表
2021年7月時点において、Androidアプリの標準ファイル形式はAPKですが、2021年8月からはGoogle Play上の新規アプリは「Android App Bundle(AAB)」で公開する必要があるとGoogleが発表しました。
Android App Bundle について | Android デベロッパー | Android Developers
https://developer.android.com/guide/app-bundle?hl=ja
Android App Bundle replaces APK for new Google Play apps - 9to5Google
https://9to5google.com/2021/06/29/android-app-bundle-new-default/
Google is moving away from APKs on the Play Store - The Verge
https://www.theverge.com/2021/6/30/22557390/google-apk-app-bundles-package-format-play-store
AABはアプリのコンパイル済みソースコードとリソースが含まれた新しいアップロード形式。Googleは2018年5月に開催されたGoogle I/OでAABを導入し、すでにTwitter、Netflix、Adobeを含む100万個以上のアプリがAABを利用しているとのこと。
実際2つを比較すると、AABを採用したAndroidアプリの方が平均15%もファイルサイズが小さくなります。そのため、ユーザーは「インストールが高速になる」「ストレージを確保できる」というメリットを受けられます。一方で、IT系ニュースメディアのThe Vergeは、「AABはGoogle Playでのみ使用される形式であるため、再配布が複雑になる」というデメリットを指摘しました。
上記に加えて、大きな拡張ファイル(OBB)はPlay Asset DeliveryあるいはPlay Feature Deliveryに置き換える必要があるとのこと。ただし、APKのAAB置き換えについては新規公開するアプリに対する要件であり、既に公開されているアプリでは引き続きAPKを利用可能です。
一方、インストール不要で使用できる「Google Play Instant」の場合は、新規公開・アプリ更新いずれについてもInstant対応App Bundleを作成する必要があります。
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