Shopifyのアプリストアが「最初の1億円までは販売手数料を0にする」と宣言
アプリ開発者が活躍の場を広げられるアプリストアですが、しばしばその高い販売手数料が問題となっており、App StoreやAmazonアプリストアなどがこぞって販売手数料を引き下げる動きをみせています。そんな中、ECサイトとしても知られるShopifyのアプリストアが、「売上のうち、最初の100万ドル(約1億1000万円)までは手数料を取らない」と発表しました。
The Most Flexible, Scalable, and High-Performing Shopify Ever: Major Platform Investments Unveiled at Unite 2021 Give Entrepreneurs Limitless Creative Power
https://news.shopify.com/the-most-flexible-scalable-and-high-performing-shopify-ever-major-platform-investments-unveiled-at-unite-2021-give-entrepreneurs-limitless-creative-power#
To our partners: on Aug 1st we are removing all revenue share on your first $1M. That means you will keep 100% of your first $1M when you sell on @Shopify’s app store.
— Harley Finkelstein (@harleyf) June 29, 2021
The best part? At the end of every year, the numbers reset. Every single year, your 1st million is all yours. pic.twitter.com/jA5QXHq3i4
Amazonに次ぐ規模のECサイトとして世界中に事業を展開しているShopifyが、同社のアプリストアについて、2021年8月1日から売上のうち最初の100万ドルは手数料を取らないと発表しました。100万ドルを超えた分はこれまで課していた20%から引き下げた15%の販売手数料が課されますが、「最初の100万ドル」という基準は毎年リセットされるとのこと。また、この仕組みは売り手がストアに設定するテンプレートを取り扱う「テーマストア」にも適用され、アプリストアとは別に100万ドルの基準が設けられるとのことです。
Shopifyは「Shopifyパートナーとして活動を行う開発者は、2020年だけで前年比84%増の125億ドル(約1兆4000億円)の収益を生み出した」と述べ、アプリストアの収益性を強調。また、世界中の170万人を超える売り手がテーマを使用しているとも述べ、多様なニーズを満たす開発者がこれまで以上に活躍の機会を得られるという利点を挙げています。
アプリの販売手数料については、さまざまなプラットフォームで「高すぎる」との批判の声が相次いでいることにより、Google PlayストアとApp Storeが100万ドル未満の売り上げに対して手数料を15%に設定すると発表したり、Amazon アプリストアが条件付きで手数料を20%に抑えたりしています。こうした中でShopifyが独自の手数料設定を行ったことで、他企業とは一線を画した路線を行くことが判明しました。
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