まもなく開催の「次期Windowsイベント」で発表される内容の予測まとめ
Microsoftのサティア・ナデラCEOが2021年5月に発表した「次世代のWindows」の全貌が、2021年6月24日11時(日本時間25日0時)から発表されます。次世代のWindowsこと「Windows 11」ではUI・起動音・壁紙などが刷新されるほか、コア機能の改善も期待されています。ということで、予想されている新機能や価格などをまとめました。
Windows 11 event: what to expect from Microsoft - The Verge
https://www.theverge.com/2021/6/21/22543253/microsoft-windows-11-event-date-time-what-to-expect-rumors
Windows 11 event predictions: What we're expecting to see | Windows Central
https://www.windowscentral.com/windows-11-event-predictions
Windows 11: Release date, price, leaks and features
https://www.trustedreviews.com/news/windows-11-release-date-price-leaks-and-features-4145339
◆Windows 11の新しいUI
MicrosoftはWindowsのUI改善に何カ月も前から取り掛かっており、Windows 11ではスタートメニューやタスクバーなど、UIに大きな変更が見込まれています。以下がリークされた新UIの画像。これまでWindowsは画面左下からスタートメニューを表示させる形でしたが、左下のボタンが消え、直近のファイルやよく使うアプリなどにすぐアクセスできるランチャーメニューの形になっています。
画面右下でアプリをピン留めすることが可能。
ライブタイル機能は廃止されましたが、設定によってスタートメニューを画面左下に配置することは可能となっています。
またWindows 11ではPC・タブレット・スマートフォンなど複数の端末でマルチタスクがしやすいようにUI変更が行われているとのこと。全てのUI変更が明らかになっているわけではないのですが、以下から詳細を読むことができます。
Windows 11のUI・起動音・壁紙などがリーク情報から明らかに - GIGAZINE
◆新しいWindowsストア
ナデラCEOは開発者やクリエイターがより収益を得やすいようにWindowsをアップデートしているとも述べています。
加えて、Microsoftはゲームやアプリに対してより開かれたアプリストアを構築すべく、Microsoft Storeの一新を計画しているとかねてより報じられてきました。新しいストアではChromeやFirefox、サードパーティーのコマースプラットフォームを含めた、さまざまなWindowsアプリを扱うことができる可能性があるとのこと。これまでMicrosoftはアプリ内の支払いに対して15%の手数料を取っており、サードパーティーのコマースプラットフォームを許可するということは、この手数料をバイパスする手段を開発者が得るということになります。
なお、Microsoftは2021年4月にMicrosoft StoreにおけるPCゲームの販売手数料を30%から12%に引き下げています。
Microsoft Storeが「PCゲームの販売手数料を30%から12%に引き下げる」と発表、Steamの牙城崩しに動く - GIGAZINE
◆Microsoft Teamsの統合
Microsoftのオンライン会議ツール「Microsoft Teams」は2020年から2021年にかけて1年間でユーザー数が2倍に増加し、1億4500万人になったことが発表されています。もともと法人向けとして作られたMicrosoft Teamsでしたが、これを受けて5月18日には個人向け機能が公開されています。
最長24時間無料通話が可能なオンライン会議ツール「Microsoft Teams」個人向け機能をMicrosoftが正式公開 - GIGAZINE
Microsoft Teamsの人気から、Windows 11にMicrosoft Teamsの個人向け機能を統合させる可能性があるとIT系情報サイトのWindows Centralは予測。ユーザーがすばやくチャットを開始できるチャットアプリがタスクバーに固定されることが考えられる、とWindows Centralは述べています。
◆クラウドPC
MicrosoftがAzureを使った「クラウドPCサービス」を2021年春に提供する計画であると、2020年7月にZDNetが伝えました。MicrosoftのクラウドPCは、Windowsをクラウド上に置き、ストリーミングによってWindowsアプリを提供するというものです。クラウドPCによって、Windows 11デバイスを持っていない人に対しても機能を「レンタル」することが可能になると考えられています。
◆Surface Neo
Surface Neoは折りたたみ式デュアルディスプレイWindowsPCとして、2019年に発表されました。
Microsoftが折りたたみ式デュアルディスプレイWindowsPCの「Surface Neo」を発表 - GIGAZINE
Windows Centralは、「Surface Neoの出荷は2021年の秋になるだろうが、イベントの最後にSurface Neoが登場する『one more thing』の瞬間があるかもしれない」と述べています。
◆そのほか機能の改善
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、2020年はWindowsの使用が爆発的に増加したとのこと。このことから、Microsoftはセキュリティの改善や生産性の向上など、Windowsを重用している人に焦点を置いた機能改善を試みると考えられています。UI面では、デスクトップとモバイルデバイス間のマルチタスクインターフェイスの改善、マルチモニターによる不具合の解消などに取り組んでいるとのこと。
またゲームロード時間を大幅に削減する「DirectStorage」の改善や、Xboxの自動HDR機能がWindows 11に搭載されることなども期待されています。
◆価格
Windows 11の価格については特に発表されていませんが、Windows10からのアップグレードは有料である可能性があるとのこと。 Windows10 Home 64bitの価格は約1万5600円であることから、Windows 11も同価格帯であると予測されています。
なお、イベントは日本時間25日0時から以下のページでストリーミングされます。
Microsoft Windows Event - Watch the June 24 LIVE stream
https://www.microsoft.com/en-us/windows/event
・つづき
大方の予想通り「Windows 11」が発表されました。事前にOSイメージが流出していたこともあり、機能やUIは既報通りでした。なお、Surface Neoの発表はありませんでした。
新機能・新UI搭載の「Windows 11」をMicrosoftが発表 - GIGAZINE
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