レビュー

スマホ外付けのサーモカメラとして使える「FLIR ONE Pro」レビュー


スマートフォンに取り付けるだけで赤外線カメラが使えるようになる「FLIR ONE」をいろいろな場面で使ってきたのですが、先日、いよいよ電源が入らなくなり、修理を依頼することになりました。しかしすでに機器の世代が変わっているということで、新たに「FLIR ONE Pro」を導入することになりました。

FLIR ONE Pro | Teledyne FLIR
https://www.flir.jp/products/flir-one-pro/

◆本体外観
外箱はこんな感じ。


これがFLIR ONE Pro。「FLIR ONE Gen 3」とは色違いといった感じのデザインですが、「FLIR ONE」とは別物になっていました。


クッション材入りのケース付きで、どこかへの持ち出しにも便利。左は「FLIR ONE Pro for USB-C」、右は「FLIR ONE Pro for iOS」。


ケースから出すとこんな感じ。2つの違いは端子だけ。このほかにMicro USBで接続できるものもあります。


サイズは交通系ICカードより二回りほど小さいぐらい。


実測で39g。


底面には充電用のUSB-Cポートと充電インジケータLED、電源ボタンがあります。フル充電に必要な時間は1Aでおよそ1時間。


天面側には製品番号などの記載があります。


カメラはスマホに取り付けたとき、右下に来る位置にあります。上(接続部寄り)が可視光カメラ、下がサーマルカメラです。


Pixel 5とiPhone 12に取り付けて並べてみました。


なお、青いダイヤルで端子の高さ調整が可能。ケースなどをつけた状態でもFLIR ONE Proを装着できるようになります。


◆FLIR ONEアプリ
「FLIR ONE Pro」の使用にはアプリが不可欠です。

「FLIR ONE」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/flir-one/id875842742

FLIR ONE - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.flir.flirone

今回は「FLIR ONE Pro for USB-C」を使うので、Android端末にアプリをインストール。


アプリを起動して「スキップ」をタップ。


エンドユーザー向け使用許諾契約が表示されるので、読んで「OK」をタップ。


説明をスワイプか「次へ」で読み進めていき、「OK」をタップ。


ダイアログが表示されるので「OK」をタップ。


「許可」をタップ。


画面の説明に従って、「FLIR ONE Pro」を接続し電源を入れます。電源ボタンを押してから起動までには数秒かかります。


「FLIR ONEを起動してFLIR ONE Cameraを処理しますか?」というダイアログが表示されるので「OK」をタップ。


これでアプリが使えるようになりました。


ハンバーガーアイコンを押すとメニューが表示されます。「カメラ」は先ほどの撮影画面に戻るもので、「ギャラリー」は撮影した画像・映像を見られます。「アプリ」はFLIR製の他のアプリが表示されます。「設定」は各種設定。「バージョン情報」はアプリのバージョンを表示します。最下部にはFLIR ONE Proのバッテリー残量が表示されます。「設定」をタップ。


設定では画像やアプリケーションについての設定が行えます。「放射率:艶消し」というのが何かわからない場合、タップすると……


物質が赤外線を放出する能力のことで、基本は「マット(艶消し)」にしておけばよいことがわかります。金属のように光沢がある物質は、計測温度が不正確になるとのこと。


このほか、撮影した位置情報の保存などが設定できます。


カメラビュー時、右上に4つのアイコンが並んでいます。アイコンは左から「セルフタイマー」「スポットメーター」「スパン」「キャリブレーション」。「セルフタイマー」はタップするごとに3秒→5秒→10秒→タイマーなしと切り替わります。また、「キャリブレーション」は自動補正とは別に手動で補正を実行します。


「スポットメーター」は「スポット」「ボックス」「サークル」の3種類があり、自分で好きな数だけ置くことが可能。


たとえば「スポット」「ボックス」「サークル」を1個ずつ置くとこんな感じ。場所はそれぞれタップして動かせます。


「スパン」は画面右端に温度範囲が表示されるもので、ロックアイコンをタップすると見ているシーンの範囲が維持されます。


カメラビュー下部、シャッターボタンの隣にある「+」で撮影設定が開きます。


設定内容はこんな感じ。


イメージモード「IR」「MSX」「DC」はそれぞれサーマルのみ、2つのカメラの合成、可視光のみという違いで、2つのカメラを搭載した強みを生かしているのは「MSX」です。


表示色の変更も可能。デフォルトは「アイアン」ですが、「グレー」にしたり……


「レインボー」なども選べます。


なお、動画撮影やタイムラプス撮影に切り替えるときは、シャッターボタンの上の小さな矢印をタップすればメニューが表示されます。


◆実例
作業中のPCはこんな感じ。本体左側は右側より熱くなっているようです。


机の端に置いてあるペットボトルの飲み物は18.3度ぐらい。


買ってきた弁当は、熱々のカレー部分が59度ぐらい。


動画撮影だとこんな感じ。人が多いところでやるとプレデターっぽい気分が味わえます。

FLIR ONE Proで赤外線ムービーを撮影 - YouTube


「FLIR ONE Pro」は、Android用(USB Type-C接続)のものがAmazonでは定価5万4780円のところ、記事作成時点では4万5485円で販売されています。

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また、iPhone/iPad用(Lightning接続)のものも同様に、定価5万4780円のところを税込4万5485円で販売されています。

Amazon | FLIR(フリアー)【国内正規品】iPhone/iPad用 FLIR ONE Pro 19200画素 1年保証 赤外線サーモグラフィー メーカー品番:435-0006-03 黒 | 温度計 | 産業・研究開発用品 通販

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by logc_nt

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