ゲーム

モノポリーの最速クリア時間は理論上は「21秒」


20世紀初頭に生まれた、不動産をテーマにしたボードゲーム「モノポリー」は現代でもなお世界中にプレイヤーがいる人気ゲームです。モノポリーは基本的にプレイヤー間の交渉を行いながらゲームが進められ、「他のプレイヤーがすべて破産し、最後に生き残ったプレイヤーが勝利」というのがモノポリーの勝利条件となるため、プレイ時間はかなり長くなってしまうもの。しかし、モノポリープレイヤーを自称するDJM氏は「モノポリーは理論的に最短21秒で決着をつけることができる」と述べています。

The Shortest Possible Game of Monopoly: 21 Seconds – scatterplot
https://scatter.wordpress.com/2010/05/30/the-shortest-possible-game-of-monopoly-21-seconds/


前提として、この最速ゲームの参加プレイヤーは2人となります。初期の所持資金は1500ドルで、サイコロを2つ投げ、出た目の合計だけ進みます。ただし、2つのサイコロで同じ目がが出た場合(ゾロ目)は、もう一度サイコロを投げます。

◆プレイヤー1、1ターン目
・1投目:6と6
「電力会社」のマスに到着。ゾロ目が出たのでサイコロをもう一回投げる。
・2投目:6と6
「イリノイ通り」に到着。アクションはしない。ゾロ目が出たのでサイコロをもう一回投げる。
・3投目:4と5
「共同基金」のマスに到着。「銀行があなたにとって好都合な間違いを起こす、200ドルをもらう」というカードを引き、200ドルをゲット。所持金は1700ドルに。

◆プレイヤー2、1ターン目
・1投目:2と2
「所得税」のマスに到着。130ドル支払い、所持金は1370ドルに。ゾロ目が出たのでサイコロをもう一回投げる。
・2投目:5と6
「ペンシルバニア鉄道」に到着。行動はしない。


◆プレイヤー1、2ターン目
・1投目:2と2
パークプレイスに到着。土地の権利書(350ドル)を購入する。所持金は残り1350ドル。ゾロ目が出たのでサイコロをもう一回投げる。
・2投目:1と1
ボードウォークに到着。土地の権利書(400ドル)を購入する。所持金は残り950ドル。これでダークブルーのカラーグループの土地を独占できたこととなり、家が建てられるようになる。ゾロ目が出たのでサイコロをもう一回投げる。
・3投目:3と1
バルティック通りに到着。GOマスを通過して200ドルをゲット。所持金は1150ドル。ボードウォーク用に家を3軒(600ドル)、パークプレイスに家2軒(400ドル)を建築。所持金は残り150ドル。

◆プレイヤー2,2ターン目
・1投目:3と4
「チャンス」のマスに到着。「ボードウォークに進む」とあったので、ボードウォークに進む。所持金1370ドルに対してレンタル料支払いとして1400ドルが必要なので破産、ゲームオーバー。プレイヤー1が勝利。


この理論値最速を実際にプレイしたというのが以下のムービー。ゲームプレイ部分はサイコロを転がす7秒から28秒辺りまで。わずか21秒でモノポリーの決着をつけています。

Shortest Possible Game of Monopoly - YouTube


なお、上に書かれている手順はもちろん、カードやサイコロの出目という運に左右される要素を仮定した上でのものなので、必勝法であるとは限らない点であることには注意が必要。絶対的な運の強さとゲーム処理のスピードと精度に自信がある人は、ぜひ21秒の壁を破って「世界最速のモノポリープレイヤー」を目指してみてください。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
あの「モノポリー」の元ネタとなった「ランドローズ・ゲーム」とは? - GIGAZINE

世界的人気のボードゲーム「モノポリー」はどうやって生まれたのか? - GIGAZINE

イカサマ推奨だがバレると手錠で物理的に拘束される新作モノポリー「Monopoly Cheater’s Edition」が今秋登場予定 - GIGAZINE

世界中に愛好家がいるモノポリーのルーツを巡る泥沼劇とは? - GIGAZINE

現存する世界最古の「モノポリー」に1200万円の値がつく - GIGAZINE

in ゲーム, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.