ハードウェア

Snapchatの開発元がAR対応のスマートグラス「Spectacles」を発表


Snapchatの開発元である「Snap」が、シリーズ初の拡張現実(AR)対応サングラスとなる第4世代「Spectacles」を発表しました。

Snap’s new Spectacles let you see the world in augmented reality - The Verge
https://www.theverge.com/2021/5/20/22445481/snap-spectacles-ar-augmented-reality-announced

Snap debuts true AR glasses that show the potential (and limitations) of AR | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2021/05/snaps-new-spectacles-are-its-first-real-ar-glasses-with-tons-of-caveats/

Snapchat Reveals Basic AR Spectacles With 30 Minute Battery
https://uploadvr.com/snapchat-ar-spectacles-revealed/

「Spectacles」は、次世代のメガネを目指してSnapが開発してきたカメラ付きのサングラスです。これまでは「カメラ付きサングラス」だったのですが、現地時間の2021年5月20日に発表された第4世代「Spectacles」では、ついにARに対応しています。


横から見るとこんな感じ。重量は前モデルよりも2倍以上重い134gで、Qualcomm製のヘッドマウントディスプレイ向けSoC「Snapdragon XR1 Platform」を搭載しています。バッテリー持続時間は1回の充電で30分と短いのが特徴です。


専用ケースに入れるとこう。


第4世代「Spectacles」のレンズ部分には、Snapchatで使用されているARエフェクトを表示することができるデュアル導波管ディスプレイが搭載されており、最大2000ニトの輝度に対応しているため、屋外でも不自由なく使用することができます。フレーム部分には4つの内蔵マイク、2つのステレオスピーカー、内蔵タッチパッドが配されています。これまで同様にユーザーの視界と同じように被写体を写すことができる2つの前面カメラも採用されており、このカメラを用いてオブジェクトを検出することで、ARがより自然に溶け込むように出力可能となるとのこと。

Snapの公開した第4世代「Spectacles」のイメージムービーは以下の通り。

Step into the future with the next generation of Spectacles. Our first display glasses built for creators to explore new ways to fuse fun and utility through immersive AR. #SnapPartnerSummithttps://t.co/r4XnSC886z pic.twitter.com/4bPi49KE7n

— Spectacles (@Spectacles)


第4世代「Spectacles」の紹介ムービーも公開されており、ムービーの中でSnapは「なんでもオーバーレイ可能なスマートグラス」と説明しています。実際に第4世代「Spectacles」を使い、現実世界にデジタルで表現されたグラフィックスを重ねるように表示すると、どんな風になるのかがわかります。

Introducing the Next Generation of Spectacles | Snap Partner Summit 2021 - YouTube


カメラが視界内のオブジェクトを検出し、「現実世界を妨げないように3Dオブジェクトを配置してくれる」とのこと。


「Connected Lenses」という機能により、複数人で同じARコンテンツを楽しむことも可能。SnapはGhostと呼ばれるAR専用のイノベーションラボも立ち上げており、クリエイターをサポートするために350万ドル(約3億8000万円)を投じています。


ディスプレイの輝度は最大2000ニトと非常に高いため、明るい屋外でもクッキリ3Dオブジェクトを表示可能。


ただし、第4世代「Spectacles」は一般向けに販売する準備は整っていません。その代わり、オンラインアプリケーションプログラムを通じ、ARエフェクトクリエイターに直接提供されているとのこと。Snapのエヴァン・シュピーゲルCEOによると、Snapchat向けにARエフェクトを作成している20万人ものクリエイターに向けて、第4世代「Spectacles」をアピールすることでコンテンツを増やしていく予定だそうです。なお、シュピーゲルCEOは「ARメガネが主流になるまで約10年かかる」と述べています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ワンタッチで日常のシーンを切り出せるSnapchat純正のサングラス型カメラ「Spectacles」はどんなウェアラブルカメラなのか? - GIGAZINE

メガネにカメラを内蔵した「Snap Spectacles」が初代の失敗にもめげずバージョン2を登場させる見込み - GIGAZINE

in ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.