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Twitterが「政府のコロナ対策への批判ツイート」を政府の要請に従い削除


2021年4月24日、Twitterがインド政府の要請に従い、インド政府の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策を批判するいくつかのツイートを削除していたことが明らかになりました。

Twitter censors tweets from MP, MLA, editor criticising pandemic handling
https://www.medianama.com/2021/04/223-twitter-mp-minister-censor/

India asks Twitter to take down tweets critical of COVID handling | Censorship News | Al Jazeera
https://www.aljazeera.com/news/2021/4/25/india-asks-twitter-to-take-down-tweets-critical-of-covid-handling

Oxygen shortage | Seize property of those spreading rumours: Yogi Adityanath - The Hindu
https://www.thehindu.com/news/national/other-states/seize-property-of-those-spreading-rumours-up-cm/article34404518.ece

インド政府は4月22日、4月23日付で、政府のコロナ対策を批判するツイートを削除するようTwitterに法的要請を行いました。対象となったのは一般ユーザーのツイートに加え、「医療現場は崩壊している」と述べた国会議員のツイートや、インドの首相であるナレンドラ・モディ氏を直接批判する全インド草の根会議派議員のツイート、マスク無しで大勢の人が沐浴(もくよく)している様子を紹介したインド国民会議派議員のツイート、火葬現場の動画を撮影したジャーナリストのツイートなど、合計52件です。Twitterは要請に従いツイートを検閲し、記事作成時点で52件のうち12件が削除されています。

なお、対象となったツイートのリストは著作権侵害申請を掲載するウェブサイト「Lumen」の、4月22日付のページ4月23日付のページにアクセスし、該当のPDFファイルへのアクセストークンを取得することで確認することができます。

現地メディアのMEDIANAMAの問い合わせに対し、Twitterの広報担当は「Twitterは有効な法的要請を受け取った場合、Twitterのルールと現地法の両方に基づいて審査を行い、Twitterのルールに違反している場合は該当ツイートを削除、現地法に違反している場合はその国からのアクセスを制限することができます。いずれの場合も、投稿者に通知を行います」と述べています。なお、インドで2000年に制定された情報技術法では、「インドの主権と完全性」を保護し、公の秩序を維持するために、情報へのアクセスを遮断する権限が国に与えられています。

インドでは2020年秋にCOVID-19拡大の感染拡大がピークを迎え、一度は縮小に向かうものの、2021年3月頃から再び拡大の兆しが見えており、1日の感染者数が最大31万件を超えるといった深刻なパンデミックが発生しています。

4日で100万人のCOVID-19感染者がインドで報告される事態に、死亡率は20%上昇 - GIGAZINE


また、インドのウッタル・プラデーシュ州の州首相であるヨギ・アディツアナス氏は、病院に十分な酸素が供給されているにもかかわらず「酸素不足である」との情報が交錯していることを受け、「国家安全法に基づき、SNSで虚偽の情報を広めた人物の財産を没収する」という方針を固めました。

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in ネットサービス, Posted by log1p_kr

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