ハードウェア

NVIDIAがAmpereベースの新GPU「RTX A5000」など8種を発表


NVIDIAが2021年4月12日から開催している年次カンファレンスイベント「GTC 2021」の中で、次世代ノートPC/デスクトップ/サーバー向けのAmpereアーキテクチャ搭載GPUを8つ発表しました。

Nvidia unveils 8 new RTX GPUs for workstations and laptops | VentureBeat
https://venturebeat.com/2021/04/12/nvidia-unveils-8-new-rtx-gpus-for-workstations/

Nvidia's A100 Gets Baby Brothers: The A10 and A30 | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/news/nvidia-a10-a30-announced

Nvidia Expands RTX Studio GPUs With New Ampere Cards | Digital Trends
https://www.digitaltrends.com/computing/nvidia-rtx-studio-ampere-desktop-mobile-gtc-2021/

新たに発表されたGPUは、デスクトップ向けの「NVIDIA RTX A5000」「A4000」、ノートPC向けの「RTX A5000 Laptop GPU」「A4000」「A3000」「A2000」、データセンター向けの「NVIDIA A16 GPU」「NVIDIA A10 GPU」の全8種。この全機種はAmpereアーキテクチャを搭載しており、前世代比で最大2倍のスループットを実現し、レイトレーシング、シェーディング、ノイズ除去のタスクの同時に実行できる「第2世代RTコア」や、前世代比で最大2倍のスループット、最大10倍のスパース性を実現し、新たにTF32・BFloat16のデータ形式をサポートする「第3世代Tensorコア」、前世代比でFP32スループットが最大2.5倍、グラフィックとコンピューティングのワークロードが大幅に向上した「CUDAコア」を備えています。

デスクトップ向けGPUについては、「RTX A5000」が24GB、「A4000」が16GBのGDDR6メモリをデフォルトで搭載しており、「A5000」はNVIDIA NVLinkで2台接続することでメモリを48GBにすることも可能。また、「A5000」は、複数の高性能仮想ワークステーションインスタンスを実行できるNVIDIA RTX vWS ソフトウェアをサポートしており、リモートユーザーでもハイエンド設計、AI、コンピューティングの各ワークロードを実行できます。PCIeはGen 4で、前世代に比べて2倍の帯域幅を実現しています。


デスクトップ向けの「RTX A5000」「A4000」のスペックが以下。

 A5000A4000
メモリECC対応24GB GDDR6ECC対応24GB GDDR6
映像出力DisplayPort 1.4×4DisplayPort 1.4×4
グラフィックパスPCI Express Gen 4×16PCI Express Gen 4×16
フォームファクタ11.2cm(H)×26.7cm(L) デュアルスロット11.2cm(H)×24.1cm(L) シングルスロット
最大消費電力230W140W
NVLink2-way low profile(2スロット/3スロットブリッジ)×
Virtual GPU ソフトウェアサポートNVIDIA Virtual PC、Virtual Applications、NVIDIA RTX vWS、NVIDIA Virtual Compute Server×
VR対応


ノートPC向けについては、さらなる静音化と効率化を達成した第3世代Max-Qテクノロジーを搭載し、GPUメモリは最大で16GB。「RTX A5000 Laptop GPU」は6144個のCUDAコア、192個のTensorコア、48個のRTコアを搭載し、消費電力は80~165W。「A4000」は5120個のCUDAコア、160個のTensorコア、40個のRTコア。「A3000」は4096個のCUDAコア、128個のTensorコア、32個のRTコア。「A2000」は2560個のCUDAコア、80個のTensorコア、20個のRTコアで、消費電力は35~95Wとなっています。


また、ノートPC向けとしては、前世代のTuringアーキテクチャをベースにした「NVIDIA T1200 Laptop GPU」および「NVIDIA T600」も新たに登場。この2種は、マルチアプリケーションを使用するプロフェッショナルのワークフロー向けに設計されており、性能や機能が統合グラフィックスから大幅にアップグレードされているとのことです。

データセンター向けについては、設計者とエンジニア向けに特化したスペックとなっており、「A16」では前世代に比べて総コストがダウンしているにも関わらず最大2倍のユーザー密度を達成し、強化された仮想デスクトップインフラ体験を実現。「A10」では前世代に比べて最大2.5倍の仮想ワークステーションパフォーマンスを提供しています。これら「A16」「A10」は、NVIDIA RTX 仮想ワークステーションとNVIDIA 仮想 PCソフトウェアと組み合わせることで、性能、メモリ、速度がさらに向上し、グラフィックスやAI、VDIなどのあらゆるワークフローが効率化するため、ユーザーは効率的かつ生産的な仕事に多くの時間を割くことができるとのことです。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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