ソフトウェア

NVIDIAが対話型AIのフレームワーク「Jarvis」の提供を開始


2021年4月12日、NVIDIAが、対話型AIの構築が可能になるソフトウェアフレームワークJarvis」の提供を開始したことを発表しました。Jarvisは膨大なデータによってトレーニングされているとのことで、「開発者は高精度な自動音声認識や言語理解能力を備えた対話型AIエージェントを開発可能になる」とNVIDIAは述べています。

NVIDIA Announces Availability of Jarvis Interactive Conversational AI Framework | NVIDIA Newsroom
https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-announces-availability-of-jarvis-interactive-conversational-ai-framework

NVIDIA Jarvis: World-Class ASR | Real-Time Machine Translation | Controllable Text-to-Speech - YouTube


Jarvisは、これまで実現できなかった新しい言語ベースのアプリケーションを実行可能にし、24時間患者をモニタリングすることで医療従事者の厳しい負担を和らげるデジタルナースや、国境を越えた共同作業や母国語でのライブコンテンツ視聴を可能にするリアルタイム翻訳など、さまざまなサービスの可能性が開かれているとのこと。


Jarvisは異なる言語、発音、環境、専門用語で構成された10億ページ以上のテキストおよび6万時間分の音声データによってトレーニングされたモデルで構築されているとNVIDIAは述べています。また、GPUアクセラレーションを活用することでエンドツーエンドの音声パイプラインを100ミリ秒未満で実行し、聴き取り、理解、応答の生成を高速で処理するとのこと。音声パイプラインはクラウドやデータセンターなどに展開され、数百万人ものユーザーに瞬時に対応できます。

開発者は、TAOと呼ばれるフレームワークを使ってトレーニング、適応、最適化することにより、あらゆるタスク、業界、システムにこれらのモデルを簡単に対応でき、対応の過程を通してAIの高度な専門知識は必要ないとのことです。

NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは、「音声認識、言語理解および音声合成の分野におけるディープラーニングのブレイクスルーにより、優れたクラウドサービスが生み出されていますが、Jarvisはそのような最先端の対話型AIをクラウド以外でも利用できるようにし、ユーザーがあらゆる場所でAIサービスを提供できるようにします」と述べました。

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in ソフトウェア,   動画, Posted by log1p_kr

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