スター・ウォーズの熱狂的ファンがドラマ「マンダロリアン」を好き過ぎて実物大の宇宙船を製作して話題に

サブスクリプション型動画配信サービス「ディズニープラス」で配信されているドラマ「マンダロリアン」は、映画「スター・ウォーズ エピソード6／ジェダイの帰還」のその後を描いた実写ドラマシリーズです。そんな「マンダロリアン」で主人公が乗る宇宙船「レイザー・クレスト」のレプリカを、ロシアのスター・ウォーズファンが実寸大で制作したと話題になっています。

‘Mandalorian’ Spaceship Lands in Siberia - The Moscow Times
https://www.themoscowtimes.com/2021/03/10/mandalorian-spaceship-lands-in-siberia-a73195

実際にレイザー・クレストのレプリカを組み立てる様子を、以下のムービーで見ることができます。

Star Wars fans ‘land’ Mandalorian’s Razor Crest spaceship in Russia - YouTube

レイザークレストのレプリカを作っているところ。基本的な部分は角材と木の板を組み立てて作られています。

レプリカのサイズは全長14メートル、全幅10メートル、高さ4メートル。重さは1トンを超え、胴体部分のみを倉庫から運び出すために20人以上が抱えてやっと持ち上がるほど。

レイザー・クレストは胴体・翼・エンジンなど、複数のパーツに分けられ、巨大なトレーラーに載せられて運び出されます。

レイザー・クレストのパーツは、シベリア川沿いにあるヤクーツク市の公園で組み立てられました。

両翼にエンジンをとりつけるところ。

そして、組み上がったレイザー・クレストのレプリカがこんな感じ。もちろん全体がくまなく塗装されており、機体表面にはパネルラインを再現するモールドも入っています。また、コックピットの風防ガラスや艦首に取り付けられている機銃もしっかりと再現されています。

また、外見だけではなく、レイザー・クレストの内部も再現されており、コックピットには作中に登場したレイザー・クレストの操縦パネルが再現されており、スロットルやレバー、スイッチが並んでいます。

スイッチを入れればヘッドライトやエンジン部分のライトが点灯するようにもなっているとのことですが、シベリアの冬があまりにも寒いため、暖かくなるまでバッテリーは外されているそうです。

レイザー・クレストのレプリカ製作を計画したのが、普段からスター・ウォーズが大好きでコスプレもしているというアヤール・フェドロフさん。最初はフェドロフさんが自腹を切って製作していたところ、友人たちも援助してくれるようになったとのこと。「(レプリカ製作を支援するために)友人は自分の車を売ったんだ、どうかしてる」と、フェドロフさんはほほ笑みながら語りました。

さらに、Instagramのフォロワーや地元企業などもスポンサーについてくれたことで、巨大なレプリカを作る場所も確保できたとのこと。レイザー・クレストのレプリカを完成させるまでには1年以上の年月、そして75万ルーブル(約110万円)以上の製作費用がかかったそうです。

すでに公園に設置されたレイザー・クレストは地元の人気スポットとなっており、大勢の人が訪れて記念写真を撮影しています。

フェドロフさんは「皆がレイザー・クレストの完成を祝ってくれました。ぼくたちが作り始めた時は、ちょっと笑ってたのにね。でも全ての困難は終わったのです。多くの人がレイザー・クレストに触れて、ぼくたちを祝福してくれます」と語りました。

なお、レイザー・クレストのレプリカやマンダロリアンのアーマーの製作過程、そして実際に完成したレイザー・クレストの前でコスプレをするフェドロフさんの写真などが、フェドロフさんのInstagramアカウントで公開されています。