全世界の映画興行収入第1位の座に「アバター」が返り咲き、中国での再公開により
by Kempton
ディズニーが2021年3月13日に、2009年に公開されたSF映画「アバター」の興行収入が、「アベンジャーズ/エンドゲーム」を抜いて再び映画の歴代興行収入第1位になったと発表しました。ディズニーによれば、「アバター」が中国で再上映されたためだとのことです。
Avatar Again Biggest Film Globally With $2.8B, Tops Avengers: Endgame – Deadline
https://deadline.com/2021/03/avatar-overtakes-avengers-endgame-highest-grossing-film-all-time-worldwide-box-office-china-james-cameron-disney-1234713788/
Avatar passes Avengers: Endgame to retake box office crown after China re-release - The Verge
https://www.theverge.com/2021/3/13/22323973/avatar-avengers-endgame-box-office-top-china-re-release-disney
ジェームズ・キャメロン監督作品の「アバター」は2009年に公開され、当時の興行収入第1位で同じキャメロン監督による大ヒット作「タイタニック」のおよそ18億ドル(公開当時のレートで約2160億円)を抜き、27億8970万ドル(公開当時のレートで約2200億円)以上の興行収入を記録しました。
「アバター」が全世界興行収入で18億5500万ドル以上を達成、ついにタイタニックを抜く見通しであることが明らかに - GIGAZINE
そして、「アバター」が打ち立てた記録は、2019年に「アベンジャーズ/エンドゲーム」に追い抜かれました。ディズニーによれば、記事作成時点で「アベンジャーズ/エンドゲーム」の興行収入は27億9700万ドル(約3050億円)でした。
「アベンジャーズ/エンドゲーム」が「アバター」の打ち立てた興行収入世界記録を更新 - GIGAZINE
しかし、「アバター」が中国で2021年3月13日から再上映された結果、「アバター」の興行収入が更新されました。2021年3月14日時点で「アベンジャーズ/エンドゲーム」の興行収入は27億9750万ドル(約3050億円)だったのに対し、「アバター」の興行収入は27億9857万ドル(約3052億円)に増加したとのことで、「アバター」が再び興行収入ランキングで1位に返り咲きました。
「アバター」は中国の映画レビューサイトでも10点中9.1~9.2点を獲得するなど高く評価されているそうで、海外メディアのDeadlineは中国での「アバター」再上映によって最終的に5800万ドル(約6億3200万円)の興行収入が追加されるとみています。
キャメロン監督は中国共産党直営のニュースサイト「中国網」のインタビューで、「気候変動、森林破壊、自然との関係がかつてないほど危機に瀕しています。『アバター』はそういったことをテーマにした映画ですが、時代を超越した作品でもあります。ストーリーが単純だという批判もありますが、単純なのではなく、普遍的なのです。世界中の誰もが理解でき、感情移入できるストーリーなのです」と語っています。
アバターのプロデューサーを務めたジョン・ランドー氏は「この素晴らしいマイルストーンに到達できたことを誇りに思います。また、キャメロン監督と私は、この前例のない時代に映画が劇場に戻ってきたことに最高に興奮しており、中国のファンのサポートに感謝したいと考えています。私たちは『アバター』の続編に懸命に取り組んでおり、この壮大なストーリーの続きを何年後かに共有できることを楽しみにしています」とコメントしました。
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