Googleマップに「ユーザーが地図にない道路を描き込んで追加できる機能」が登場予定
GoogleマップはスマートフォンやPCから無料で簡単に閲覧できる地図で、普段からよく利用しているという人も多いはず。しかし、新しい道路が追加されたり道路の位置が変わったりすると、地図と現実の間に食い違いが生じてしまいます。この差を解消するべく、Googleが、Googleマップに掲載されていない道路を地図上に直接描いて入力できる新しい編集機能を導入することを発表しました。
Three new ways anyone can update Google Maps
https://blog.google/products/maps/three-new-ways-anyone-can-update-google-maps/
実際に新しい編集機能を使って、Googleマップに新しい道を付け足すところがムービーで公開されています。
Desktop Road Editor on Google Maps - YouTube
Googleマップに1本の道路が描かれていますが…
航空写真を重ねると、途中に細い道が合流していることがわかります。この細い道はGoogleマップには登録されておらず、表示されていません。
そこで、サイドメニューから「Edit the map(地図を編集する)」を選択。
さらに「Missing road(道路が見つからない)」を選択します。
すると、地図上に折れ線を描画できるようになりました。航空写真に写っている道に合わせて線を引きます。
修正は即時に反映されるわけではなく、修正内容が正確かどうかを確認するために精査が行われます。Googleによれば、精査にはおよそ7日ほどかかる見込みだとのこと。
GoogleがユーザーにGoogleマップを編集する機能を提供したのは今回が初めてではなく、かつてはWikipediaのようにコミュニティ単位で精査・管理する「Googleマップメーカー」が存在していました。基本的に情報が開示されていない北朝鮮の道路情報がGoogleマップに加わったのは、このGoogleマップメーカーの存在が大きかったといわれています。しかし、Googleは2017年3月にGoogleマップメーカーをGoogleマップに統合。編集機能は「ローカルガイド」と呼ばれるごく一部のユーザーのみに限られて公開されることとなりました。
GoogleマップとGoogleマップメーカーが統合、2017年3月にはGoogleマップ上でユーザーが地図を編集可能に - GIGAZINE
今回発表された機能は、全ユーザーが使えるようになる模様ですが、Googleマップメーカーの時にも問題になった運営・管理の問題をどう対処していくのかは明らかにされていません。Googleは、新しい編集機能を80カ国以上で数カ月以内に提供する予定で、PCのブラウザ版のみで利用可能だと発表しています。
なお、Googleは他にも、Androidスマートフォンなどから店やレストランの写真を簡単に投稿できる機能や、地元の見せの情報を更新したりレビューを投稿したりしながら地元愛を示す「Local Love Challenge」を展開する予定だと発表しています。
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