メモ

Googleマップ上でドロイドくんがAppleロゴにおしっこをかけていたことが判明


Googleマップをめぐってはホワイトハウスにあり得ない人物の名前を模したショップが出現したり、日本でも皇居や警視庁に「オウム支部」「サティアン」と表示されるなど、悪質なイタズラとみられる事件が相次いでいましたが、今度はAndroidのキャラクターである「ドロイド君」がライバルメーカーのものとおぼしきリンゴのマークにおしっこをかけるというマップが作成されていたことがわかりました。

Cult of Android - Android bot caught urinating on Apple logo in Google Maps
http://www.cultofandroid.com/73114/android-bot-caught-urinating-on-apple-logo-in-google-maps/

問題となっていたのが以下のマップ表示。口を少し開け、まるで気持ち良さそうな表情を浮かべておしっこをリンゴに引っかけるという、誰が見てもアウトなマップになっていました。


マップが作成されていた地点は、北緯33度51分45.83秒・東経73度05分92.22秒の地点。パキスタン北部、イスラマバード近郊に位置する場所だったことがわかっています。


このイタズラは、Googleマップ上に施設や地点を登録できるGoogleマップメーカーの機能を悪用したものだったとみられています。Googleマップメーカーは、誰でも地図上の地点を作成・編集できることが可能なサービスで、他のユーザーによる審査を経てGoogleマップ上に公開される仕組みとなっています。

今回の一件で、マップを作成したとみられる人物の履歴が残されています。以下のページを実際に見ればわかるのですが、各パーツは小分けに作成されて全容が発覚しないようになっており、審査の際に却下されにくくする「工夫」が凝らされていたようです。

nitricboy


このようにして審査を通過したイタズラがマップに公開されてしまったわけですが、そのことに怒りをあらわにするユーザーも出現。以下のユーザーは緑の「公園」に白抜き文字で「GOOGLE REVIEW POLICY IS CRAP」(Googleの審査基準はクソだ)というマップを作って怒りを表現しています。さらにこのマップが審査を通っているというのも興味深いところ。

It's VERY easy to get anything into Google Maps if this is any indication pic.twitter.com/Btnb9ZfUZb

— Owen Williams (@ow)

Googleはこの一件をうけて、公式に謝罪を表明。Washington Postの取材に対し、Googleのスポークスマンは「一部のユーザーによって作成された不適切なコンテンツをおわびし、できる限り早急に削除するよう取り組んでいます。今回の一件を教訓に、悪質な編集を検知、防止、対応するための手段を改善して行きます。大部分のGoogleマップメーカーのユーザーは、素晴らしい貢献を行ってくれています」とコメントを行っています。

Google’s sorry that this crudely offensive image of the Apple logo turned up in Maps - The Washington Post
http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2015/04/24/googles-sorry-that-this-crudely-offensive-image-of-the-apple-logo-turned-up-in-maps/

なお、確認してみたところ、問題となっていた地形は既にGoogleマップから消去されていました。


◆2015/05/12 10:30追記
問題を受けてGoogleは、Googleマップメーカーの編集機能をアメリカ時間の5月12日以降、一時的に停止する措置を発表しました。

Map Maker will be temporarily unavailable for editing starting May 12, 2015 - Google プロダクト フォーラム
https://productforums.google.com/forum/#!category-topic/map-maker/news-and-announcements/crFEbGXJ-HI

Googleでは事件後、変更の自動承認を手動に切り替えていたようですが、ついに変更そのものを停止するという結論に達した模様。措置は一時的なものとなっていますが、果たして有効な対応策を見いだすことができるのか、気になるところです。


なお、Googleマップメーカーのページにアクセスすると、画面に「Googleマップメーカーは2015年5月12日から一時的に編集を行えなくなります」というポップアップが表示されるようになっていました。記事作成時点では編集作業は可能な状態ですが、そのうち機能が停止されることになる模様です。

Google Map Maker


◆2015/07/21 16:15追記
おしっこ騒動により機能が停止していたGoogleマップメーカーですが、2015年8月初頭から段階的に再開されることが発表されています。

Map Maker reopening in early August - Google プロダクト フォーラム


Google About To Reopen Map Maker, Largely Outsourcing Moderation
http://searchengineland.com/google-about-to-reopen-map-maker-outsourcing-moderation-225111

前回は悪意のあるマップ作成が審査を通過してサイト上に公開されてしまったわけですが、8月から再開されるGoogleマップメーカーでは、世界の地域ごとに「Region Lead」と呼ばれる人物を設定し、マップに加えられた改修をRegion LeadとGoogleの監視システムの両者がチェックするという形に改められています。Googleのスタッフが改修をチェックすることもありますが、これはごく限られた場合に限られることになるとのこと。

Region LeadはGoogleによって候補者が絞り込まれ、指名される形を取るとされています。システムと人力の両面でチェックを行う体制が功を奏し、第二の「おしっこ事件」が防がれることになるのか、注目が集まりそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Googleマップのホワイトハウスにあり得ない人物の名前を模したショップが出現 - GIGAZINE

Googleストリートビューがすさまじい一瞬を捉えてしまった写真いろいろ - GIGAZINE

Googleマップに殺人の現場が写っていると話題に - GIGAZINE

マインクラフトでデンマーク政府が国土を4兆個・1TBもの超大作で再現したらぶっ壊されまくる事態に - GIGAZINE

マインクラフトのサーバを一撃破壊できるコードが登場、2年前のバグが原因 - GIGAZINE

Googleマップアプリに自分で作成したルートなど「マイマップ」を表示する機能が搭載される - GIGAZINE

ちょっと変わった吹雪のニックネームをGoogleマップ上に表示させた「Storm Names」 - GIGAZINE

in メモ,   ネットサービス,   デザイン, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.