マルウェア化した「The Great Suspender」がChromeウェブストアから消滅、拡張機能削除時に巻き添えで消えたタブを復旧させる方法はコレ
非アクティブ状態のタブを一時停止してメモリを解放してくれるという人気Chrome拡張機能「The Great Suspender」をインストールしている場合には削除を促す通知が表示されるようになりました。誘導に従って削除を実行した場合には「一時停止していたタブも巻き添えで消える」という仕様であるため、削除時には注意が必要です。
Malware? · Issue #1307 · greatsuspender/thegreatsuspender · GitHub
https://github.com/greatsuspender/thegreatsuspender/issues/1307
The Great Suspender removed from Chrome for malware - 9to5Google
https://9to5google.com/2021/02/04/the-great-suspender-extension-has-been-removed-from-chrome-web-store-for-containing-malware/
Google just booted The Great Suspender from Chrome for being malware
https://www.xda-developers.com/google-chrome-the-great-suspender-malware/
Chrome is blocking The Great Suspender, here’s how to get your tabs back - The Verge
https://www.theverge.com/2021/2/4/22266798/chrome-blocks-the-great-suspender-disabled-malware-tab-recovery
The Great Suspenderは200万人以上が利用し、Chromeウェブストアでの評価は☆4つ以上と極めて高い評価を得ていた拡張機能でした。しかし、2020年6月に所有権が元の開発者から譲渡されたことをきっかけに、外部のJavaScriptを呼び出すコードなどが埋め込まれるようになり、「マルウェア化している」という声が上がっていました。
Chrome向け拡張機能「The Great Suspender」がマルウェア化しているという指摘 - GIGAZINE
そして2021年2月5日、GoogleはThe Great SuspenderをChromeウェブストアから削除。さらにChromeでThe Great Suspenderの使用者に対して「この拡張機能には不正なソフトウェア含まれています」というポップアップを表示して削除を促すようにしました。
Great Suspenderがマルウェアになってしまった・・・ pic.twitter.com/UHfIpYBpdV
— クレウス@アバターARカメラ撮影アプリ先行配布中(FANBOX) (@kleus_balut) February 5, 2021
しかし、The Great Suspenderを削除してしまうと、The Great Suspenderによって一時停止されていたタブも全部消えてしまいます。そのため、ポップアップの誘導に従ってThe Great Suspenderを削除したユーザーから、「消えてしまったタブを復元したい」という声が上がっています。
というわけで、実際に消えてしまったタブを復元する方法が以下。The Great Suspenderの最新版(v7.1.8)は一時停止する場合はURLに「klbibkeccnjlkjkiokjodocebajanakg」という文字列を加えてタブを保存しています。そのため、「履歴」からこの文字列「klbibkeccnjlkjkiokjodocebajanakg」を検索すると、一時停止していたタブの一覧が表示されます。
100タブ以上開いていたので復元は物凄く大変そうですが命拾いしました!!
— あっきー@無期限活動休止 (@Akeyroid7) February 4, 2021
か、神の力ってすげぇ……! pic.twitter.com/8FUgCAPRYs
ただし、ここから元のタブを復元するには、URLに手を加える必要があります。例えば「https://gigazine.net」のタブを一時停止していた場合は、「chrome-extension://klbibkeccnjlkjkiokjodocebajanakg/suspended.html#ttl=(中略)&uri=https://gigazine.net」というように、末尾の「&uri=」以下に元々のURLが記されているので、ここを抜き出せばOKです。
・関連記事
Chrome向け拡張機能「The Great Suspender」がマルウェア化しているという指摘 - GIGAZINE
500個ものChrome拡張機能が個人情報を盗んでいたことが判明、被害者は170万人を超える - GIGAZINE
Google Chromeの複数の拡張機能で個人情報の窃取が行われていたことが判明、該当する拡張機能の総DL数は3300万回 - GIGAZINE
「Adblock Plus」のニセモノがChromeウェブストアで配布され3万7000人がダウンロードしてしまう事態が発生 - GIGAZINE
・関連コンテンツ