Amazonの次期CEOアンディ・ジャシー氏がゲーム開発事業を続行する意向を示す
AmazonのCEOをジェフ・ベゾス氏から引き継ぐことが報じられているアンディ・ジャシー氏が、開発中止の続くAmazonのゲーム開発部門「Amazon Game Studios」を閉鎖せず維持する意向を従業員に向けたメッセージで示しました。
Amazon Isn’t Walking Away From Video Games, New CEO Promises
https://www.kotaku.com.au/2021/02/amazon-game-studios-new-ceo/
Amazon Game Studiosは2016年に3本のゲーム「Breakaway」「Crucible」「New World」の開発を発表しました。しかし、2018年3月31日にBreakawayの開発が中止。Crucibleは2020年5月にリリースされるも2020年10月に開発中止が発表されました。さらに、New Worldは2020年にリリースが予定されていましたが、リリース延期を繰り返し記事作成時点でもリリース時期は未定のままです。
また、2021年1月29日には、経済メディアのBloombergによってAmazon Game Studiosのヴァイス・プレジデントを務めたマイク・フラジーニ氏がゲームの知識に乏しかったことや、Amazonの社内文化がゲーム開発に適していなかったことがAmazon Game Studiosの失敗の原因であると指摘されています。
開発中止が続くAmazonのゲーム開発部門「Amazon Game Studios」はなぜ失敗したのか? - GIGAZINE
さらに、2021年2月1日にGoogleが自社製クラウドゲームサービス「Google Stadia」専用ゲームの開発する社内部署を閉鎖することを発表したことから、Amazon Game Studiosも閉鎖されるのではと懸念が広がっていました。
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そんな中、ジャシー氏が従業員に向けて「最初の1年で成功する事業もあれば、成功までに何年もかかる事業もあります。Amazon Game Studiosはまだ成功していません。しかし私たちが集中してゲーム開発に取り組み続ければ、いつか成功すると信じています」というメッセージを送ったことが明らかになりました。
また、知識不足を指摘されたフラジーニ氏は従業員宛にメッセージを送信し、主要な決定を承認するために毎回6ページほどの書類を書く必要があるというAmazonの社内文化や自身の知識不足について、「このような環境はゲーム開発者への公平性に欠けており、一切許容できません」と述べ、改善を約束しています。
なお、Amazon Game Studiosは2019年7月に「ロード・オブ・ザ・リング」の世界を舞台にしたゲームの開発を発表しており、今後もAmazon Game Studiosからゲームがリリースされることが期待できます。
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