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AMDが2020年第4四半期と2020年通年の決算を発表、Ryzen&EPYCプロセッサの好調で売上大幅増


2021年1月26日、大手チップメーカーのAMDが2020年第4四半期(10~12月)ならびに2020年度通年の財務結果を報告しました。それによると、2020年第4四半期の売上高は前年比53%増の32億4000万ドル(約3400億円)、通年の収益は前年比45%増の97億6000万ドル(約1兆100億円)で、四半期および通年の純利益は前年度の2倍以上になったとのことです。

AMD Reports Fourth Quarter and Full Year 2020 Financial Results :: Advanced Micro Devices, Inc. (AMD)
https://ir.amd.com/news-events/press-releases/detail/988/amd-reports-fourth-quarter-and-full-year-2020-financial

AMD Q4 revenue, profit beat expectations, forecast much higher | ZDNet
https://www.zdnet.com/article/amd-q4-revenue-profit/

アメリカ会計基準(GAAP)ベースの2020年第4四半期決算では、総売上が32億4400万ドル(約3400億円)、売上総利益が14億5100万ドル(約1500億円)、売上総利益率が45%、営業利益が5億7000万ドル(約590億円)、純利益が17億8100万ドル(約1850億円)でした。また、非GAAPベースだと、営業利益は6億6300万ドル(約690億円)、純利益は6億3600万ドル(約660億円)でした。


総売上は前年同期比で53%増、前期比で16%増でした。AMDは収益増について「コンピューティングおよびグラフィックス部門とエンタープライズ、組込みおよびセミカスタム部門の両方が好調だったため」とみています。また、総売上の増加によって、営業利益も前年同期比で64%増(非GAAPで117%増)の伸びを見せたとアピールしています。

コンピューティングおよびグラフィックス部門の収益は19億6000万ドル(約2030億円)で、AMDは「Ryzenプロセッサの販売が好調だったため、前年同期比で18%増加しました。また、モバイル向けRyzenの販売構成が増加したため、クライアントプロセッサの平均販売価格が前年比で低下しました」と報告しています。また、Ryzenプロセッサの売上高が増加したことで。同部門の営業利益は4億2000万ドル(約435億円)と、前年同期・前期から増加しました。


エンタープライズ、組込みおよびセミカスタム部門の収益は12億8000万ドル(約1330億円)で、前年同期比176%増・前期比13%増でした。営業利益も2億4300万ドル(約250億円)で、前年同期・前期よりも増加。AMDによれば、セミカスタム製品およびEPYCプロセッサの売上が好調だとのことです。

そして、2020年の通年決算(GAAPベース)は、総売上が97億6300万ドル(約1兆100億円)、売上総利益が43億4700万ドル(約45億円)、売上総利益率が45%、営業利益が13億6900ドル(約1420億円)、純利益が24億9000万ドル(約2580億円)でした。非GAAPベースでは、営業利益が16億5700万ドル(約1720億円)、純利益が15億7500万ドル(約1630億円)でした。


2020年の総売上は前年比で45%の増加。売上総利益率も前年比で2ポイント増加しています。AMDは、売上総利益率が増加した理由はRyzenとEPYCプロセッサの売上が好調だったからとしています。


AMDは2021年第1四半期(1~3月)の売上をおよそ32億ドル(約3300億円)と予想しており、前年比で79%増加、前期比で1%減少するとみています。また、2021年通年の総売上は2020年とくらべておよそ37%の増加が見込まれると述べています。

AMDのリサ・スーCEOは「AMDは、2020年は大幅にビジネスを加速させ、記録的な年間売上を達成する一方で、売上総利益率も拡大し、2019年からは純利益を倍増させました。2021年の財務見通しでは、PC、ゲーム、データセンター市場における当社の製品群の強さとハイパフォーマンス・コンピューティングに対する強い需要を強調しています。AMDは今後のチャンスにワクワクしており、リーダーシップのある製品ロードマップを実行し続ける中で、長期戦略に非常に自信を持っています」とコメントしました。

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in メモ, Posted by log1i_yk

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