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Intelの2020年第三四半期純利益は前年同期比29%減、データセンター部門が不振

by Morton Lin

現地時間2020年10月22日、Intelが2020年第3四半期(7~9月)決算を発表しました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行を受けてノートPC向け半導体が好調だった一方、データセンター部門は奮わず、売上高は前年同期比4%減、純利益は前年同期比29%減でした。

Intel Reports Third-Quarter 2020 Financial Results :: Intel Corporation (INTC)
https://www.intc.com/news-events/press-releases/detail/1424/intel-reports-third-quarter-2020-financial-results


Intel (INTC) earnings Q3 2020
https://www.cnbc.com/2020/10/21/intel-intc-earnings-q3-2020.html

Intelが発表した、Q3(第3四半期)決算の要点が以下。単位は10億ドル(1000億円)です。2020年度の売上高はGAAPベースで、前年同期比4%減の183億ドル(約1兆9000億円)、売上総利益は5.7%分減の53.1%、研究開発とマーケティング他は1%減の47億ドル(約490億円)、営業利益は22%減の51億ドル(約530億円)、税率は4.3%分増の15.2%、純利益は29%減の43億ドル(約450億円)、一株当たり当期純利益は25%減の10.2億ドル(約110億円)でした。


また、Intelはデータセンター向け事業の不調に言及しています。COVID-19の流行によって、クラウドの収益は前年同期比15%の成長を見せましたが、企業・政府による支出が減少。2020年第2四半期で見せていた前年同期比30%という急成長が一転、第3四半期では前年同期比47%減となり、データセンター向け事業全体の売上高は前年同期比7%減の59.1億ドル(約6200億円)でした。

PC関連事業の売上高はCOVID-19による自宅学習・在宅勤務特需の影響を受けて前年同期比1%増の98.5億ドル(約1030億円)を達成。第3四半期にはノートPC向け第11世代Coreプロセッサ「Tiger Lake」を発表したことから、報告書の中でTiger Lakeを搭載したモバイルPCが2020年内に100種以上登場するという点を強調しています。

今回の決算について、ボブ・スワンCEOは「事業の大部分でCOVID-19パンデミックの影響があったにも関わらず、予想を超える堅調な結果を出すことができました。大規模な需要の変化や経済の不確定性が存在しますが、成長と新記録を予測しています」とコメント。2020年7月に生じた7nmプロセス開発の遅延については「2021年1月に詳細を説明できる」としながらも、「TSMCに製造を任せる」という可能性に言及しました。

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