Microsoftが新メールアプリ「One Outlook」を開発中だと判明
Microsoftが新メールアプリ「One Outlook」を開発していることがリークによって明らかになりました。One OutlookはWindows・Mac・Webに対して異なるバージョンのOutlookクライアントが配布されているという現状を解消し、「全てのOSで使用できる単一のOutlookクライアント」を提供することを目的にしていると報じられています。
Microsoft is building a new Outlook app for Windows and Mac powered by the web | Windows Central
https://www.windowscentral.com/project-monarch-outlook-web-universal-email-client-microsoft
Microsoft’s new ‘One Outlook’ app leaks online - The Verge
https://www.theverge.com/2021/1/4/22213300/microsoft-one-outlook-app-windows-10-mail-app-calendar-replacement
Microsoft to replace its many mail variants with 'One Outlook' | ZDNet
https://www.zdnet.com/article/microsoft-to-replace-its-many-mail-variants-with-one-outlook/
「Outlook」とひとくちに言っても、OutlookにはWeb版OutlookやWindows版Outlook、Mac版Outlookなどさまざまなバージョンが存在し、それぞれのOutlookは異なるソースコードで動作しています。One Outlookは、PCやMacなどのOSを問わず同一のソースコードで動作し、共通のユーザーエクスペリエンスを提供することを目標として開発中の新型Outlookで、Microsoft内部では「Monarch」とも呼ばれています。
One Outlookの存在が明らかになったのはリークが原因。記事作成時点では削除されていましたが、初期バージョンのOne Outlookが「https://monarch.azurewebsites.net/」にホストされており、Microsoftの内部アカウントを使うことで使用が可能だったとのこと。
実際に内部アカウントでアクセスできたOne Outlookのトップページが以下。「One Outlook(別名Monarch)は、大型スクリーンエクスペリエンス向けにデザインされた新しいバージョンのOutlookで、デスクトップ版Windows(win32、UWP、ARM)やOutlook Web Access、デスクトップ版Macを内包しています」と記されています。また、インストラクションには、公開されているバージョンが社内専用のものである点や、「setup.exe」を動かしてもWindows Defender Smart Screenが警告を発するケースがあるという点、オフライン版が存在しない点などの注意事項が明記されています。
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— Richard Hay (@WinObs) January 4, 2021
Windowsを専門的に扱うニュースサイトのWindows Centralは、Microsoftは2021年中にOne Outlookのプレビューを開始し、2020年中にWindows 10のメールアプリ・カレンダーアプリと置き換える予定だと報じています。
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