MicrosoftがAIアシスタント「Cortana」のスマホアプリなど一部のサポートを終了へ
Microsoftが自社開発のAIアシスタント「Cortana」のうち、スマートフォン版アプリやスマートスピーカーのサポートを終了することを発表しました。今後は従来のように、Windows 10やOffice 365、Microsoft TeamsへのCortana統合が中心に進められることとなります。
Upcoming changes to Cortana
https://support.microsoft.com/en-us/help/4575625/upcoming-changes-to-cortana
CortanaはMicrosoftが2014年に発表したAIアシスタントで、音声操作で検索機能を使ったり、リマインダーをセットしたり、天気やニュースを調べたりすることが可能です。Windows 10やWindows Phone、Xbox Oneなど幅広いプラットフォームで展開されているCortanaは、2016年から日本語にも対応し、Windows版とiOS版が提供されています。
Microsoftは、サードパーティ製Cortanaスキルのサポートを2020年9月7日に終了させ、iOSおよびAndroid向けのCortanaアプリのサポートを2021年の初めに終了させると発表しました。今後CortanaはWindows 10やOutlookのモバイルアプリへの統合や、Microsoft Temasのモバイルアプリでの音声支援を中心に展開されるようになるとのこと。
そして、202での1年1月にはHarman Kardon製のCortana搭載スマートスピーカー「Invoke」でのCortanaサポートを終了するとのこと。Microsoftは「ほとんどのお客様がInvokeを使って音楽を再生するのは、その高品質なサウンドのためです」と語り、Invokeを「Cortana搭載のスマートスピーカー」ではなく「Bluetooth接続可能のスピーカー」に切り替える旨を語りました。
by Jdubman
また、同じくCortanaに対応していたSurface Headphonesでも、2021年以降のモデルではCortanaのサポートが打ち切られるそうですが、記事作成時点でリリースされているモデルについては、これまで通りスマートフォン版のOutlookアプリからCortanaにアクセスして受信トレイを管理したり、メールを再生してスケジュールを設定したりすることはできるとのこと。なお、Microsoftは第1世代のSurface Headphoneを購入した人を対象に50ドル(約5300円)のギフトカードを贈るプログラムも展開しています。
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