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Windows 10の音声アシスタント「Cortana」が一新される予定、ただし使えなくなる機能も


MicrosoftのWindows 10には音声認識アシスタントの「Cortana」が搭載されており、2015年7月から日本でも利用できるようになっています。このCortanaを、2020年春のWindows 10アップデート(20H1)で更新することをMicrosoftが発表しました。Microsoftはアップデートについて、「よりセキュリティおよびプライバシー面を強化し、生産性にも焦点を当てる」としていますが、その代償として一部機能が使用不可能となります。

Cortana in the upcoming Windows 10 release: focused on your productivity with enhanced security and privacy | Windows Experience Blog
https://blogs.windows.com/windowsexperience/2020/02/28/cortana-in-the-upcoming-windows-10-release-focused-on-your-productivity-with-enhanced-security-and-privacy/


Microsoftによると、音声認識アシスタントのCortanaは20H1アップデートで「Microsoft 365アプリケーションとユーザーの相互作用をよりサポートできるように進化する」とのことです。Microsoftは「Windows 10の今後の更新により、生産性に重点を置いた新しいCortanaエクスペリエンスへのアクセスが提供されます。Cortanaを使うことで、Microsoft 365全体で必要な情報をより素早く見つけることが可能になります」と説明しています。

以下は、Microsoftが公開した新UIのCortana。Cortanaといえば音声認識アシスタントというイメージですが、チャットベースのUIも備えており、音声入力だけでなくキーボードを使ってCortanaと対話することが可能。


アメリカおよびイギリスのWindows 10ユーザーの場合、Cortanaにカレンダーの予定を把握してもらうことも可能。これにより、スケジュールやタスク管理が容易になり、音声入力やキーボード入力を駆使してCortana経由で人やファイルを検索したり、メールを素早く作成したり、リマインダーを設定したり、To Doにやることを追加したりができます。

さらに、Cortanaでは引き続き検索エンジンのBing経由での質問に対する回答取得や、アラーム・タイマーの設定、アプリの起動、設定の調整、ジョークなどを提供していくとのこと。なお、アメリカ以外の地域ではCortanaのアップデートとして最初に提供されるのは、「Bingから質問に対する回答を取得する機能」および「チャットベースの対話機能」のみです。ただし、Microsoftは「将来的に生産性ベースの機能をより国際的に提供していく予定」としており、Cortanaの全機能があらゆる地域で提供される予定であることがうかがえます。


なお、これまでCortanaで利用可能だった「音楽再生機能」「スマートホーム機能」「サードパーティスキル」などの一部の機能は、アップデートされたWindows 10搭載のCortanaでは使用不可能となります。また、サービス終了日に達した古いバージョンのWindowsでのCortanaサポートを終了することも発表されており、Microsoftは「Cortanaを引き続き使用するには、お客様のデバイスをWindows 10の最新バージョンに更新することをオススメします」としています。

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in ソフトウェア, Posted by logu_ii

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