ソフトウェア

「CentOS 8」が2021年末で終了、以後の開発はCentOS Streamに注力する方針が明らかに


Linuxディストリビューションの1つ「CentOS」を開発しているThe CentOS Projectが、軸足を「CentOS 8」から「CentOS Stream」に移すことを明らかにしました。今後、CentOS StreamはRHEL(Red Hat Enterprise Linux)開発ブランチとして機能していくことになります。一方で、CentOS 8は2021年末をもって終了します。

CentOS Project shifts focus to CentOS Stream – Blog.CentOS.org
https://blog.centos.org/2020/12/future-is-centos-stream/


CentOS Stream: Building an innovative future for enterprise Linux
https://www.redhat.com/en/blog/centos-stream-building-innovative-future-enterprise-linux

[CentOS-announce] CentOS Project shifts focus to CentOS Stream
https://lists.centos.org/pipermail/centos-announce/2020-December/048208.html

CentOS is dead, long live CentOS Stream [LWN.net]
https://lwn.net/Articles/839257/

CentOSはRHELをベースとしたディストリビューションで、2004年に誕生しました。CentOS 8は2019年5月7日リリースのRHELをベースとして、2019年9月24日にリリースされたバージョンで、このとき同時に開発者向けのプラットフォームとして「CentOS Stream」が公開されました。


RHELのベースとなっているFedoraを含めた4つのディストリビューションの関係は、Red Hatのソリューションアーキテクトである小島啓史氏のブログで、わかりやすくまとまった情報が公開されています。

Fedora/CentOS Stream/CentOS/RHELの関係性 - 赤帽エンジニアブログ
https://rheb.hatenablog.com/entry/202007-fedora-distribution


この方針転換について、Red Hatのクリス・ライト氏は「CentOS StreamはCentOS Linuxに代わるものではありません。むしろ『エンタープライズ向けLinuxの革新を促す』というプロジェクトの目標達成に向けて、自然で避けられない次のステップです」と記しています。

CentOS公式ブログでは、CentOS 8終了後の移行先として最善の選択肢はCentOS Streamであるとしながらも、CentOS 8を利用していて、CentOS Streamでは需要に合わない場合はRed Hatに問い合わせるよう勧めています。

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in ソフトウェア, Posted by logc_nt

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