開発終了が発表されたFirefox OSのフェードアウトプログラムが公開される

すでに2015年12月に開発終了を宣言していたFirefox OSについてMozillaは、OSのフェードアウトプログラムを発表しました。Mozillaは2016年6月までにFirefox OSの開発者を別の製品開発に配置替えし、スマートフォン用のOSからIoT向けのOSへとピボット(方向転換)することを鮮明にしています。

Firefox OS/Connected Devices Announcement - Firefox OS Participation - Mozilla Discourse
https://discourse.mozilla-community.org/t/firefox-os-connected-devices-announcement/6864

Mozillaによると、Firefox OSはバージョン2.6のリリースをもって開発が終了。2016年6月以降は、Firefox OSの開発メンバーはすべて別プロジェクトに配置転換される予定。Firefox OSの開発終了について、これまで30個以上のWeb APIを追加してきたそうで、これによってウェブがスマートフォンだけでなくテレビなど他の端末をサポートする柔軟性を持っていることが分かったとのこと。また、競争の激しい市場へ参入したことで、Mozillaが持つ価値や強みについて学び取った結果、今後はConnected Device(IoT)向けのソフトウェア開発に、方向性を見いだしていると述べています。

マーケットプレースでの対応については、2016年3月29日にAndroid、デスクトップ、タブレット版のFirefox用アプリの受付を終了し、Firefox OSをサポートしないアプリはすべて削除するとのこと。またWeb Runtimeも削除されることになり、Android版、デスクトップ版のアプリは新たにインストールしたり実行したりできなくなります。

ただし、Firefox OSを他のスマートフォンに移植するFoxfoodingプログラムについては継続される見込みで、foxfoodingプログラムの詳しい内容については2016年3月末までに発表する予定としています。