蒸気が全く出ずコードレスでどこでもお湯を注げるタイガーの電気ポット「蒸気レスVE電気まほうびん PIG-J300型」を使ってみた
コンセントにつないでおかないと給湯できないという電気ポットの不便さを解消し、コードレスでどこでも給湯できるようになった電気ポットが「蒸気レスVE電気まほうびん PIG-J300」です。湯沸かしの際にも蒸気が出ない安心設計でキッチンタイマーなどの便利な機能も付いているとのことで、実際に使用して使い勝手を確かめてみました。
蒸気レスVE電気まほうびん PIG-J300 | 製品情報 | タイガー魔法瓶
https://www.tiger.jp/product/waterheater/PIG-J.html
PIG-J300の外箱はこんな感じ。
中には本体、取扱説明書、電源コードが入っていました。
これがPIG-J300本体です。横幅23.4cm×奥行き30.2cm×高さ31.0cmで重さは3.8kgです。
本体上部にはキッチンタイマー、まほうびん、ロック解除、保温選択、沸騰、給湯と言ったボタンが並んでいます。給湯ボタンは横に長く、押しやすい形になっています。
正面には水量計があります。
裏面には電源コードの接続口があり、全面に注意書きが書かれています。
底には360度回転するリングがあり、これがあるおかげで立てた時にポットを自由に回転させることができます。
ふたを開けるにはまず開閉レバーの手前を押し込み……
浮き上がった部分に指をひっかけてから引っ張り上げます。
中には満水時の水位を示す「ココマデ」という表示があります。最大3Lまで給水可能です。
実際にお湯を沸かしてみるためまずは給水をしていきます。取扱説明書に「水を蛇口から直接入れたり、ぬれた場所に置いて底面をぬらさない」とあったので、大きめのカップを使い給水していきます。
満水まで水をためました。
水量計には水量を示す赤い玉が浮いていました。目盛りと合わせてどのくらいの水量なのかが一目でわかるようになっています。
この赤い玉が下がってくるとそろそろ給水が必要だという目安です。ただ上から見下ろす形だと少し見づらくなるので、頻繁に確認したい場合はポットの置き場所を工夫する必要がありそうです。
ふたを閉めたら電源コードを接続します。接続部にはマグネットが付いていて、近づけるとピタッとくっつきます。
電源コードをつないだら自動的に電源がつき「ピッ」という音と共に加熱が始まりました。液晶パネルには水の温度が表示されています。
表示は10秒ごとに「水の温度」と「沸騰までの時間」が交互に切り替わります。
しばらくするとお湯の沸く音がしてきました。以下の動画を見てもわかるように蒸気がまったく出ておらず、音もかなり静かです。
タイガーの「蒸気レスVE電気まほうびん PIG-J300型」は沸騰しても蒸気が出ず静か - YouTube
お湯が沸きました。水を入れた直後である25℃から100℃になるまでにかかった時間はおよそ30分です。
早速お湯を注いでいきます。「ロック解除」のボタンを押すことで給湯が可能になるのですが、ロック解除ボタンには出るお湯の量を調節できる「少」と「多」の2種類があります。今回は小さなティーカップに入れるため、お湯が跳ねないように「少」のボタンを押します。
給湯ボタンを押すとお湯がジョボジョボと出てきました。ティーカップをポットと同じ机の上において給湯したのですが、ほとんどお湯は跳ねませんでした。
フリーズドライスープの元をおわんに入れ「少」と「多」で入れ分けているのが以下のムービーで分かります。最初は「少」でいれ、次は「多」で入れています。「多」の方だと少しお湯がはねてしまったので、おわんを近づけるか、小さな器の場合は「少」で入れるなど使い分ける必要があります。
「蒸気レスVE電気まほうびん PIG-J300型」のロック解除ボタン「少」と「多」を使い分けてみた - YouTube
また、上記のムービーを見ると液晶パネルに表示された数字がどんどん大きくなっているのが分かります。これは今注いだ量がどれくらいの量だったのかを計量してくれる「お湯計量機能」というものです。これがどのくらい正確なものなのか、先ほど給水に使った計量カップを使って調べていきます。
給水ボタンを押し続け、数字が「450」になったところで給湯をストップしました。
計量カップの方を見ると450mlよりほんの少し多いといったところ。軽量はかなり正確なようです。
ただ、1回目の直後に試すと、2回目は先ほどより少し増えていました。
また、このポットは電源コードを外しても給湯することが可能で、少し離れた場所に持って行くときなどにかなり便利です。電源コードを外すとこのように液晶パネルの表示は消えます。
ふたの上のスイッチを「解除」の方に動かし……
スイッチを押し込むと給湯され始めます。
深く押し込むと勢いよくお湯が出始めました。押し込む深さによって出るお湯の量が変わるようです。なお、まほうびんの効果でコードを抜いて3時間たっても90度以上をキープできるとのことです。
ポットにはキッチンタイマーの機能も備わっています。最大30分まで設定可能で、1分未満になると秒数もカウントしてくれます。実際にタイマーを使っている様子は以下のムービーから確認できます。
「蒸気レスVE電気まほうびん PIG-J300型」のキッチンタイマー機能はこんな感じ - YouTube
使わなかったお湯を捨てる際やお手入れの際はふたの後ろのレバーを押し……
軽くふたを引っ張るとパカッと外れます。
ふたに煩わされることなくそのままお湯を捨てることができます。
中のお手入れも楽チンに、大人の手でもスッポリ入れることができます。
公式サイトにはパッキンの交換方法の手順を示したムービーが掲載されていましたが、どれほどの手間がかかるのか実際に試してみました。
電気ポット ふたパッキンの着脱方法 - YouTube
手順に従い、外したふたのネジを取れない程度に緩めていきます。
パッキンを持ち上げると「ガコッ」という音がして、少し浮いて外れるようになりました。
パッキンを外したところです。
新しいパッキンを付ける際は先ほどとは逆の手順でパッキンを装着し……
ネジを締めれば完了です。2分とかからず交換することができました。
「蒸気レスVE電気まほうびん PIG-J300型」はコードレスで給湯できるため、従来のように「カップやおわんをポットの所まで持って行く」のではなく「ポットをお湯が必要なところに持っていく」という電気ケトルのような使い方ができる点がとにかく便利です。蒸気が出ないため、結露やカビなどを心配して置き場所に困ることもありません。3Lと大きすぎることもなく、一人用としても問題なく使えそうです。
「蒸気レスVE電気まほうびん PIG-J300型」はAmazon.co.jpで購入可能で、記事作成時点で税込1万6912円です。
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