無料でオンラインゲーム感覚で仮想の街に集まってそのままビデオ会議ができる「Gather」レビュー
新型コロナウイルスの流行拡大によって、ZoomやWebex、Google Meetなどのビデオ会議ツールを使ったオンラインでの会話も普及しました。そんなビデオ会議を2DのMMORPGのような見た目で行うことが可能で、ウェブブラウザから参加できる基本無料のウェブアプリが「Gather」です。
Gather
https://gather.town/
Gatherを利用するには、公式サイトの「Create Space」をクリックします。
まず「Type in a space name」という欄で、URLの一部に任意の文字列を入力します。この部分に表示されているURLを知り合いと共有します。
次に、マップを選びます。今回は「Park」を選択しました。
URLの入力とマップの選択を終えたら、ページ下部にある「Create space」をクリック。
Gatherはビデオチャットツールなので、カメラとマイクを使います。ブラウザからカメラとマイクの共有の許可を求められるので、デバイスを選択して「許可する」をクリック。なお、今回はFirefoxでアクセスしましたが、ChromeでもGatherに問題なくアクセスできます。
自分の名前とデバイス設定が表示されます。名前を入力し、デバイスの動作を確認したら、「Join the Gathering」をクリック。
広々とした公園に到着。右側のベンチには、あらかじめURLを伝えておいた知り合いが待機しています。
すっと知り合いに近づくと、自動的に接続が始まり、画面上部に相手のカメラの映像が映し出され、音声も届くようになります。なお、音質はクリアで、会話には支障がないレベルです。
右下からは、テキストチャットの入力も可能。
下に表示されているメニューから「Builder Mode」を選択すると、アイテムをその場に設置するというゲームらしいこともできました。なお、無料版でBuilder Modeで設置できるアイテムは植木鉢のみでした。
Gatherの面白い部分は、MMORPGのようなUIを採用氏、マップ内でメンバーが物理的に近づくことでビデオチャットが始まるというところ。ビデオチャット中に一時離席したい場合、普通だと部屋を一度抜けたり、「離席中」に状態を変更したりする必要がありますが、Gatherであれば、みんなが集まっている場所からちょっと離れるだけでビデオチャットから離れることが可能。メンバー内で複数の話題で盛り上がる時も、話題によってグループ分けが簡単にできるのもメリットの1つです。
なお、Gatherは無料で同時に接続できるのは25人まで。26人以上の同時接続やメールアドレスでのメンバー管理機能などは、従量課金式の有料版のみに搭載されています。プランは2時間1ドル(約105円)の「Town」プラン、2時間2ドル(約210円)の「City」プラン、2時間3ドル(約310円)の「Metropolice」プランの3種類が用意されています。ただし、無料版にはビデオチャットの時間制限が存在しないので、25人以下で集まってワイワイとビデオ会議をする分には、無料版でも十分といえます。
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