生き物

「卵とじ」のような見た目のカメがインドで見つかる


天然資源や野生動物の保護を行うインド森林局が、とろけたチーズか卵とじのように見える「金色のカメ」を発見しました。

What's The Deal With This Ridiculous Yellow Turtle Found in India?
https://www.sciencealert.com/what-s-the-deal-with-this-ridiculous-golden-turtle-found-in-india

以下の写真が、インド森林局が発見した全身が文字通り金色という特異な色合いのLissemys punctata(インドハコスッポン)です。

Today a Yellow Turtle was rescued from a Pond in Burdwan,WB. It's one kind of a rarely occuring Flapshell Turtle. @ParveenKaswan @SanthoshaGubbi @RandeepHooda @rameshpandeyifs pic.twitter.com/enTyNAkxmP

— Debashish Sharma, IFS (@deva_iitkgp)


発見されたカメが泳いでいる様子がこれ。

A rare yellow turtle was spotted & rescued in Balasore, Odisha yesterday.

Most probably it was an albino. One such aberration was recorded by locals in Sindh few years back. pic.twitter.com/ZHAN8bVccU

— Susanta Nanda IFS (@susantananda3)


インドハコスッポンは南アジアで最も一般的なカメの一種で、種によって色合いが異なります。黄色い斑点模様が存在するキタインドハコスッポンが以下。

by Vijay Anand Ismavel

ミナミインドハコスッポンは黄色い斑点模様が存在しません。いずれの種でも、ゴールド単色とはかけ離れたカラーリングです。

By L. Shyamal

サイエンス系ニュースメディアのScience Alertによると、今回発見された金色のインドハコスッポンは「黄変種」という変異種だとのこと。黄変種は白変種のように体表のメラニン色素が少ない点は共通していますが、黄色を呈するプテリジン系色素が残留している点が特徴です。

ネパールでもインドハコスッポンの黄変種が報告されている他、2019年には日本でもナマズの黄変種が発見されています。

黄金のナマズ 拝むと御利益? 鳥取市で展示 - 産経ニュース
https://www.sankei.com/west/news/190812/wst1908120008-n1.html


黄変種はその鮮やかな体色から人間にとっては価値があり、ペットとして高値が付く可能性があります。しかし、自然界において「目立つ色」は生存にとって不利であるため、インドハコスッポンの黄変種に関するネパールの報告は、「通常の個体のほうが、濁った水中でのカモフラージュにおいて優れている」と結論付けています。

今回インドで発見されたインドハコスッポンの黄変種は、漁網に引っかかっていた個体でした。インドハコスッポンの生息するインドのほぼ全水域で漁業が行われているため、「今回発見された黄変種を別の水域に逃がすことは難しい」と指摘されています。

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in 生き物,   動画, Posted by darkhorse_log