レビュー

進化した「iPhone 12 Pro Max」のカメラの実力を「iPhone 12 Pro」と比較してみた


「iPhone 12」シリーズの最上位モデルとして登場した「iPhone 12 Pro Max」と「iPhone 12 Pro」は、本体サイズだけでなくトリプルカメラの構成が大きく異なっています。iPhone 12 Pro MaxはiPhone 12 Proよりも47%大きいイメージセンサーを搭載しているため、より多くの光を集めることが可能で、暗所での撮影により強くなっています。さらに、センサーシフトOISを搭載することで抜群の安定感を発揮するようになっているとのことなので、実際に写真やムービーを撮影してiPhone 12 Proと比較してみました。

iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Max - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/iphone-12-pro/

iPhone 12 Pro MaxとiPhone 12 Proを比較するにあたり、こんな感じに「ゴリラポッド リグ」を使って同じ条件で撮影を行いました。なお、撮影時の設定はすべて初期設定のままで、フォーマットは「MOV形式」、解像度は「1080p」です。


◆暗い部屋での撮影比較
iPhone 12 Pro Maxの広角カメラは、iPhone 12 Proの広角カメラに比べてセンサーが47%が大きいものが採用されています。これにより47%多くの光を捉えることが可能になり、暗い場所で撮影するムービーの画質は87%向上しているとのこと。そこで、実際に2つのiPhoneを使って暗い部屋での撮影を行い、その結果を比較してみました。

以下のムービーを再生すると、実際にiPhone 12 Pro MaxとiPhone 12 Proを使用して暗い部屋での撮影を行った様子を見ることができます。

「iPhone 12 Pro Max」と「iPhone 12 Pro」で暗い部屋での撮影をしてみた - YouTube


同じ条件で撮影したムービーを比較すると、iPhone 12 Pro Max(下)の方が暗所でのムービー画質が高いことは明らかです。


◆手ブレ補正を比較してみた
iPhone 12 Proは揺れに応じてレンズを動かす光学式手ブレ補正(OIS)が搭載されていますが、iPhone 12 Pro Maxはセンサーを動かすセンサーシフトOISを採用することにより、さらなる安定性を発揮するようになったとのこと。

そこで、実際にiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxを持って階段を上り、揺れ具合を比較してみたのが以下のムービーです。

「iPhone 12 Pro Max」と「iPhone 12 Pro」の手ブレ補正を階段の昇降で比較 - YouTube


iPhone 12 Pro(上)とiPhone 12 Pro Max(下)を比較してみても、違いが分かりませんでした。もはや、iPhone 12シリーズは普通に使っても違いが分からないほど手ブレ補正が進化していると判断して……


前述の「ゴリラポッド リグ」でiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxを自転車の前カゴに固定した状態で、未舗装の道を自転車を引いて歩くという極端な状況で手ブレ補正の威力を比較してみたのが以下のムービーです。さすがにどちらの映像もかなり揺れるので、揺れる映像を見ると寄ってしまう人は注意してください。

「iPhone 12 Pro Max」と「iPhone 12 Pro」の手ブレ補正を未舗装の道で比較 - YouTube


iPhone 12 Pro(上)では揺れが補正しきれず、ブラーがかかったような映像になってしまっています。しかし、iPhone 12 Pro Max(下)では揺れが抑えられており、かなり大きな違いが実感できました。


◆望遠カメラのズーム比較
iPhone 12 Pro Maxでは望遠カメラの焦点距離も、iPhone 12 Proの52mmから65mmになりました。

以下は、近所にある神社の一角をiPhone 12 Proの焦点距離52mmの望遠カメラで撮影したもの。


一方、以下は同じ場所を65mmになったiPhone 12 Pro Maxの望遠カメラで同じ場所を撮影したもの。比べてみると、iPhone 12 Pro Maxの方がより被写体に寄っていることが分かります。なお、iPhone 12 Proの望遠カメラは絞り値がF2.0なのに比べてiPhone 12 Pro MaxはF2.2なので若干暗くなっていますが、見た目の変化はあまりありませんでした。


また、同じ被写体に最大まで寄ってみた写真が以下。左のiPhone 12 Proより、右のiPhone 12 Pro Maxの方がぐっと近くまで寄れています。


iPhone 12 Pro Maxの「広角カメラ」は、センサーの向上により捉えることが可能な光量が増えたため、暗い場所で撮影したムービー撮影の画質もiPhone 12 Proより大きく向上しています。また、新採用のセンサーシフトOISによる強力な手ブレ補正や、より被写体に寄れるようになった望遠カメラのレンズにより、iPhone 12 Pro Maxはこれまでよりさらに場所を選ばず撮影できるデバイスになっていると感じました。

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in レビュー,   モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by log1l_ks

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