ロールス・ロイス率いる企業連合が16基の原子炉建設を計画、15年間で4万人分の雇用を創出
イギリスの工業メーカーであるロールス・ロイスの率いるイギリスSMR(小型モジュール式原子炉)企業連合が、今後20年間で16基の原子炉を建設することを政府が認めた場合、2030年代までの15年間で合計4万人分に及ぶ雇用を創出する計画であることを発表しました。
Press releases - Nuclear power stations will create 6,000 UK ‘levelling up’ jobs by 2025 and 40,000 in 15 years in a boost to green economic recovery –Rolls-Royce
https://www.rolls-royce.com/media/press-releases/2020/11-11-2020-nuclear-power-stations-will-create-6000-uk-levelling-up-jobs-by-2025.aspx
Rolls-Royce vows to create 6,000 UK jobs with nuclear power station plans | Business | The Guardian
https://www.theguardian.com/business/2020/nov/11/rolls-royce-vows-to-create-6000-uk-jobs-with-nuclear-power-station-plans
Rolls-Royce plans fleet of 16 mini nuclear power stations across UK | The Independent
https://www.independent.co.uk/news/business/mini-nuclear-power-stations-uk-rolls-royce-b1721175.html
イギリスSMRコンソーシアムは、ロールス・ロイスのほか建設会社のレイン・オルークや国立原子力研究所などが参加している企業連合です。
SMRコンソーシアムが16基の建設を計画している小型モジュール式原子炉は、1基あたり最大440MWを供給する予定で、これは45万世帯を抱える都市に対して十分な電力を供給できるだけの値です。
イギリス政府は「グリーン経済回復支出計画」の一環として、コンソーシアムに対し2億ポンド(約278億円)を投じる予定であるとみられています。
コンソーシアムは、建設のゴーサインが出た場合、5年間で6000人分の雇用が創出されると予測。さらに2030年代までに3万4000人分の長期雇用も生まれ、合計で4万人分の雇用創出につながると述べています。
コンソーシアムのトム・サムソン暫定CEOは、この「原子炉艦隊」を建設することで関連コミュニティが活性化し、設計寿命である60年間にわたって経済活動を生むことになるとコメントしています。
・関連記事
安全かつクリーンな電力を提供する次世代原子炉とはどういったものになるのか? - GIGAZINE
「トレーラーで運べる原子炉」の開発をアメリカ国防総省が進めている - GIGAZINE
自然冷却でより安全に運用可能な「小型モジュール式原子炉」がついに規制当局から承認される - GIGAZINE
「先進原子炉」商用化を促進する「原子力エネルギー革新能力法」がアメリカ議会で成立 - GIGAZINE
・関連コンテンツ