バーガーキングが再利用可能な容器をバーガーやドリンクに試験導入することを発表
バーガーキングは廃棄物削減に向けた取り組みの一環として、これまで使い捨てだったハンバーガーやドリンクなどの容器の一部を、2021年から再利用可能な容器に変更する計画を発表しました。再利用可能な容器は、まず東京などの一部店舗で試験的に導入される予定となっています。
This is what Burger King's new reusable packaging looks like - CNN
https://edition.cnn.com/2020/10/22/business/burger-king-reusable-packaging-sustainability/index.html
Burger King to test reusable cups and Whopper boxes | REUTERS
https://jp.reuters.com/article/rstrnt-brnd-burger-king-packaging/burger-king-to-test-reusable-cups-and-whopper-boxes-idINL1N2HC2B6
バーガーキングによる再利用可能な容器の試験導入は、リサイクル業者のTerraCycleが推進する配送・包装の廃棄物削減プロジェクト「Loop」との提携の一環となっています。以下の画像はLoopがInstagramで発表したバーガーキングの再利用可能な容器。濃いブラウンの容器となっており、記事作成時点で使用されている素材は不明です。
バーガーキングは全ての容器を再利用可能なものに変更するのではなく、従来の使い捨て容器か、再利用可能な容器を購入者の意思で選ぶことが可能であるとしています。再利用可能な容器を選んだ場合は、食べ終わった後の容器はバーガーキングに返却し、容器は洗浄して再利用されるとのこと。
なお、再利用可能な容器を選択した場合は、食事中に容器が破損する可能性などを考慮して商品購入時に保証金が課される予定。保証金は容器に破損がなければ容器返却時に払い戻されることになっていますが、保証金の具体的な金額や払い戻しをどのように行うか、容器の洗浄方法については記事作成時点では未定となっています。
再利用可能な容器は、日本では東京、アメリカではニューヨークとポートランドの一部店舗で2021年後半から試験導入が始まり、試験導入に問題が無ければ店舗をさらに拡大する計画であるとバーガーキングは発表しています。
バーガーキングによる再利用可能な容器の導入は、持続可能性への取り組みの一環であるとニュースメディアのCNNは述べています。バーガーキングは以前から、商品の包装にリサイクル可能な資源を積極的に使用したり、メタンなどの温室効果ガス排出量の削減のため、畜産業への依存を減らすことを目的に100%植物由来の人工肉を使用した「Impossible Whopper」の開発に力を入れたりするなど、環境問題への取り組みを続けていました。
バーガーキングが「100%植物由来の人工肉」を使用したバーガー「Impossible Whopper」の試験販売をアメリカで開始 - GIGAZINE
バーガーキングのイノベーションおよび持続可能性の責任者であるマシュー・バントン氏は「私たちは、包装による廃棄物の削減で外食産業を前進させるのに役立つ、持続可能な包装ソリューションの開発に投資を続けています。Loopと提携することで、お客様に利便性を提供しながら、高い安全基準を満たす再利用可能な製品を作ることが可能になるでしょう」と語りました。
また、TerraCycleのCEOであるトム・ザッキー氏は「新型コロナウイルスの流行により、テイクアウトの増加が環境に与える影響を目の当たりにしてきました。バーガーキングのような取り組みは、今後ますます重要になっています」とコメントしています。
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