バーガーキングが「カビまみれのワッパー」をアピール
バーガーキングが「ワッパーがカビまみれになる」というコマーシャルを発表しました。
Burger King | The Moldy Whopper - YouTube
Burger King thinks moldy Whoppers will get you to buy more burgers - CNN
https://edition.cnn.com/2020/02/19/business/burger-king-mold/index.html
問題のコマーシャルムービーは、台座にバンズ・パティ・ピクルス・オニオン・トマト・レタスといったワッパーの具材が次々と積まれるところからスタート。
具材を全て積み上げたら、ピンセットやはさみで見た目を整えて……
おいしそうなワッパーが完成。
今回のコマーシャルは、このワッパーを放置するというもの。公開されているムービーでは、放置されたワッパーの様子を早送りで見ることができます。実験開始時にはおいしそうな見た目をしていたワッパーも……
みるみるうちにレタスがしおれ、パティもペチャンコに。
ムービーの中で17秒頃には、パティから白いカビが生えてきました。
あっという間に白カビだらけに。なお、BGMはグラミー賞で殿堂入りも果たしたダイナ・ワシントンの「What a Difference A Day Makes」
具材を拡大するとこんな感じ。
白いカビに加えて、青カビも繁殖し始めました。バンズは乾燥しきっておりパサパサ。パティはカビまみれでもはや肉なのかすら判別不可能な状態です。
実験終了時の34日目にはこんな状態。ワッパーというよりも、「カビの生えた何か」という見た目。
ムービーの最後には、「人工の保存料を使わないという美しさ」の文字が現れました。今回のワッパーにカビが生えるコマーシャルは、バーガーキングのワッパーには保存料が使われていないというアピールが目的です。
マーケティング会社YouGovが2019年9月に発表した調査によると、近年アメリカ人は食品添加物と成長ホルモンなどの「食品の安全性」に強い関心を持つようになっており、ミレニアル世代の51%、ミレニアル世代の親世代の57%が、5年前よりも多くのオーガニック製品を買っているとのこと。マーケティング企業のニールセンも「自然で環境に優しい製品により高い価格を支払う」という消費者の傾向について2018年に報告しています。
ヨーロッパにあるほとんどのバーガーキングは、健康的でオーガニックな食材に切り替えるため、食品添加物を廃止しているとのこと。バーガーキングのインターナショナルマーケティング部門のFernando Machado氏は、「『本物の食べ物こそ美味しい』と信じています。それゆえ、世界中全ての国で、我が社が提供する食品から人工的な防腐剤・着色料・添加剤を取り除こうと懸命に努力しています」とコメントしました。
CNNによると、マクドナルドは2016年に抗生物質不使用の鶏肉を使用し始めており、2018年からは一部のハンバーガーに防腐剤を使用していないとのこと。一方、ウエンディーズはCNNの問い合わせに対して回答しませんでした。
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